モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》@ハーディング→女はなぜ下着姿なのだろう?
先日、BS2が放送していたのがこのDVDと多分同じ公演。ザルツブルク音楽祭、「生誕250年のアニバーサリー・イヤーである2006年、音楽祭ではわずか6週間の期間に、 モーツァルトの22作の全オペラが上演された」(NHK HPより転載)ときのものだ。
このオペラのあらすじは1分間で読むオペラストーリー 「ドン・ジョバンニ」を見て頂くとして(要するに、女蕩らしの悪人ドン・ジョヴァンニが最後は地獄に堕ちる物語)、この公演で面白かったのは斬新な演出(例:ワコールかトリンプのCMみたいに下着姿の女性が乱舞)である。
いかにモダンな演出といえどちょっとやり過ぎと違うんかなあと思いつつ観たのだが、結末近い場面、騎士長が黒い(それ以前の場面では白)下着姿の女性たちと共に出てきてドン・ジョヴァンニに最後の悔悟を促すところ(写真参照)ではたと気づいた。
そうか、黒い下着姿の女性たちは彼に陵辱された数千人の女性の象徴なんだ。希代の女蕩らしの悪人ドン・ジョヴァンニを最後には地獄に落とすとしても、陵辱された女の天罰が下るとしても、ドン・ジョヴァンニは単純な悪人ではない、とてつもない悪魔的な魅力を備えた男に天罰を下すには復讐する側の女にも普通の服装でいて貰っては困る。その悪魔的な性的魅力を観客に感じさせるためには女性は下着姿、とりわけ最後の場面では黒い下着姿(娼婦性を連想)でなくてはならぬのだ。
つまりは、このオペラは単純な勧善懲悪ではないのだ。勧善懲悪物語として一応は演じているよというメッセージが下着姿の乱舞なのである。女は魔物、クワバラクワバラと呪文を唱えながら近づきなさいよということである、男性諸君。
※もっと突っ込んで考えてみたい人は、「このオペラのラストは当時の世間への妥協だったんじゃないでしょうか」@外灯都市 モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』を見ておもったことをクリックしてみて下さい。
- 商品名: モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》
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参考価格:
¥7,875 - Amazon 最安価格: ¥7,193
- 出演: ハーディング(ダニエル)
- 販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック
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- 2008/04/16更新
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