私の頭の中の消しゴム@人生を愛する理由は何ですか?
BS2が放送していたので録画。朝ネットしながら(申し訳ない)鑑賞した。
ストーリーはこちらを見て頂くとして要するに、源流はあの「愛と死を見つめて」である。出会いがあって、愛し合って幸せな生活を送る二人に突然不幸がやってくる、それを主人公たちはどのように受け止めるか…という物語だ。
たまたまアバウトミーで「快楽無しの愛は存在するか?」質問を出していた。愛することに目的や理由が必要かという問題意識からの設問で、見返りなしの愛は存在するかという趣旨だ。ちょうど、この映画とテーマは一致しそうだなあ。そこで、この映画の分析をちょっぴり。
映画は、ヒロイン(若年性アルツハイマーになった女性。映画のタイトルは記憶が無くなることの比喩だ)の側から描いていて、言うならば、こんな悲しい運命の彼女にも愛する男性がいてくれて幸せでしたという変形シンデレラ物語だ。
だから、映画のテーマは俺の質問と一致しそうだけれど一致しない。映画は愛される側からの物語であって、愛する側の葛藤、相克は全く(と言っていいだろう)描かれていないからだ。ほんとうのドラマは愛する側にあるというのに。
やっぱり、韓流ドラマは、と言うかヒットを狙った映画の限界はこんなところなのだろうなあ。難しい問題には触れず、表面だけをなぞって大衆に受ければいいのだ。興行収入は、韓国で公開後3週連続第1位、日本では公開後4週連続第1位を記録。さらに日本での興行収入の累計総額は30億円に上った。これは日本で公開された韓国映画史上第1位である(興行通信社調べ)。だけのことはある。さすがではある。
ということで俺の感想を短歌で代替しよう。
衆視のなかはばかりもなく嗚咽して君の妻が不幸を見せびらかせり 中城ふみ子
ちなみに、見返りなしの愛は存在するかという質問に対する俺の答えは二つ。一つは子供のような無心な遊び心で世界を肯定(愛)すること。もう一つは自己愛の延長としてこの世界を受け入れること。
映画のヒーローも自己愛の延長及び無心の遊び心で運命を受け入れたと思う。遊びをせむとや生まれけむ。
- 商品名: 私の頭の中の消しゴム【字幕版】
- 価格: ¥16,800
- 監督: イ・ジェハン
- 出演: チョン・ウソン, ソン・イェジン,
- 販売元: ジェネオン エンタテインメント
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- 2008/04/19更新
- 2008/04/19登録
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