ColorDoctor
画面の表示内容をグレースケールや各色覚特性に応じてシミュレートするソフト。色覚障害者の見え方をテストすることで、ウェブサイトのアクセシビリティーを確認したりできる。日本人男性の20人に1人は色覚障害者(色盲)だ。色覚異常は、極めてデリケートな問題を含んでおり説明が難しい上に、昭和時代の誤った政策もあり、今でも正しい知識を持たない人がいるようだ。啓発サイトで知識を確認してみよう。
最近、不可解な新聞記事を読んだ。それによると、ある鉄道会社の時刻表が色覚障害者には読みにくいと、ある弁護士が人権救済を申し立てたのだという。うーん、なんと浅ましい。ガキの喧嘩じゃあるまいし。そう思って調べるうちに、ますます不愉快になってしまったのだ…
この弁護士は権力を振りかざすことで改革を進めてきた実績を持つ人物だが、その手法には批判も少なくないようだ。社会を良くする運動は、問題意識を持つ少数の人たちの中から自然に声が上がり、それが一般に共有され多数意見となることによって解決策が実現される、という手順を踏むのがベストではないだろうか。人間同士の暖かい共感による合意形成がなければ、いくら最初の問題が解決しても社会は暗くなる。
一方の鉄道会社も情ない。国土交通省によるバリアフリー整備ガイドラインもあるのに、色覚障害者への配慮を忘れていたとしたら意識が低すぎる。否、実際には気付いていたと思われる。別の複数の鉄道で路線図の色が問題にされた事例が過去にあったのだから。優先順位を落としすぎた失策だ。他の鉄道の時刻表だって問題ありそうな気もするから、ここは特に対応が拙かったのかもしれない。
一番酷いのはその時刻表を実際にデザインした会社だ。本当にプロ集団なのか?鉄道会社から色を指定されたのだとしても、色以外の識別方法を併用することで問題は簡単にクリアできる。日本の技術力が低下してきているという話を聞くことがあるが、現実は相当深刻なことになっているのではないかと疑ってしまいそうだ。
…この件に関してどんな裏事情があったのか知らないし知りたくもないが、あと少し正しい知識と他者に共感する能力とプロの技が必要なんじゃないかと思うことは時々ある。
ColorDoctorはWindows専用(要.NET)。MacとLinuxにはVischeckJ(要Java)がある(Photoshopを持っている人はプラグインの追加だけでいいかも)。






