『仏果を得ず』三浦しをん
文楽の義太夫をなりわいとする主人公が
文楽の登場人物を演じることを通して
成長していく姿を描いた小説。
なりわい、職業、働いている・・・
どれもしっくりこないな。
芸の世界に生きている、という
言い方になるんだろうけれど。
主人公の健太夫(たけるだゆう)をみてて
帯にもありますが、「●●バカ」っていうのに
初めて憧れた気がする。
いい意味の「バカ」。
本人もそれを自覚していて、
まわりの人たちにいろいろと振り回されながらも
優先順位、大事なものはなんなのか、ということを確認していく。
好きだからこそ、つきつめていけることがある。
自分のなかに、ひとつ筋を通していることが
こんなにものごとをシンプルにするのだろうか。
芸に生きるということが、もしそういうことだとしたら
それはきっと気持ちいいことだぞ、と思いました。
そしてそれは、芸に限らないことだぞ、とも。
仕事であれその他のなにかであれ、もっと命を賭して
向かい合っていきたい。それを
積み重ねること、長く続けることは、きっと楽しい。
久しぶりに小説を読みましたが、
おもしろい本に出会えてよかった。
文楽も観に行ってみたくなったなあ。
文楽協会 オフィシャルウェブサイト
※音が出ます。
(拍子木の「チョーン、チョーン」という音にびっくりしないよう。)
- 商品名: 仏果を得ず
- 価格: ¥1,575
- 著者: 三浦 しをん
- 出版社: 双葉社
- 発売日: 2007-11
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- 2008/04/21登録
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