The Birthday/TEAR DROP
先行シングルだった『アリシア』が、透き通るような瑞々しいガレージロックで素敵だった。
だから、アルバムも楽しみにしていた。
でもしばらくしてから届いたこのアルバムは、もっとドスッとした重みがあった。
一曲目の『バブスチカ』から、暗く悲しい。
だけど夢見がちだ。
そして悲しいけれど、キラキラしている。
それは、どの曲も同じだった。
攻撃的な5曲目『BABY TONIGHT』も、深く心地よい音に包まれるかのような7曲目『LUST』も、焦燥感と絶望の合間で奏でられる『STRIPPER』も、8曲目『ジェリーの夢』も、恐ろしくピュアで、悲しい。
そんな中で『アリシア』は、他の沢山の深く悲しい曲の中で、キラキラと輝いている具合だった。
そしてそれは、さらに『アリシア』の純粋無垢な美しさを際立たせているように感じた。
だから、とても純粋な輝きを持ったアルバムだと思う。
ファーストアルバムのときも、ロマンチックなバンドだと感じましたが、このアルバムではそのロマンチックさが一生際立っている気がする。
ザ・バースデイはロマンチックでドラマチックなバンドである。
風通しが良い軽やかなものは、2曲目の『ブレスファクトリー』と『アリシア』。
『ブレスファクトリー』は、淡々と刻まれるリズムとチバのぶっきらぼうなボーカルが心地よい一曲です。
これはチバユウスケさん、そうとうお気に入りみたいで、後にシングルカットされてます。
寂しさと焦燥感が入り混じった世界観は、とても冴えている。
そんな重々しい空気の中、最後にたどり着く『KAMINARI TODAY』の奥深さといったらないです。
まあでもこの曲は、もっと沢山人生経験を重ねてる方が聴いたら、もっと良いものとして響くような気がしますが。
バースデイのニューアルバムがでるって聴いてから、ずっと期待より不安のほうが大きくてハラハラしてた。
だから今、このアルバムをヘビーローテーションしてしまうほど好きになっている自分がいて、とても嬉しい。
今回のチバユスウケの詩は、どれも秀逸だと思います。
- 2008/04/27登録
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