アイコクデアレバナニヲシテモイイノイカ?
中国の愛国
中国の愛国運動には非常に危うさを感じる。
三年ほど前の反日、そして現在の反仏、反CNN運動。明らかな過剰反応であり、端から見ているとどう考えても異常だ。
さらに痛いのは、「愛国的」な中国人が非常に感情的かつ的外れな反発をしていること。中国人以外の人たちは、素朴な疑問にすら口角泡を飛ばして大興奮する中国の自称「愛国者」に病的な気持ち悪さ、不自然さを感じてるだけなんだが。
天安門事件以降、体制変革のリアルな脅威を感じた共産党政権は「外敵を意識して愛国心を鼓舞する」という、歴代中国王朝では典型的な、極めて陳腐な政策を強力に推進した。部屋の窓を一カ所だけ開けておいて、全てのガス(=不満)がそこへ抜けるように誘導したのだ。具体的には、アメリカを中心とする自由主義陣営に対抗して、ひたすら「中国独自の価値観」を押し通すことで、社会の不満をそらそうとした。
その結果がこれである。
中国的なモノに対する反対意見、異論、批判に関しては、個別の条件を検討することなくまず反対。時には暴力的かつ威圧的な示威行動に出る。とりあえず科学的根拠は要らない。愛国であればいい。難しい理屈も要らない、愛国であればいい。
日本とは比較にならないほどの格差社会、いびつな経済成長、頻繁に暴落する株価、そういった不満がたまればたまるほど、ガスはたまっていく、愛国はどんどん肥大化する。共産党政権も、後手後手の対応しかできていない。
共産党政権が明らかに過小評価していたと思われるのは、インターネットと携帯電話の力だ。
自信を持って導入したインターネット検閲、これも肥大化する愛国には対応できていない。そもそも共産党政権の一党独裁体制が市場経済下で続いていること自体が異常なのだから、「富の分け前」が減り始めれば、体制にはすぐに厳しい目が向けられるはずだ。それがわかっているから、そのことを助長する可能性がある「愛国の規制」には及び腰なのだと思う。
携帯電話もしかり、人と人が繋がること、それが愛国である限り当局は積極的な規制は出来ない。
どこかで見たことがあると思ったが、中国の王朝の末期によく似ている。果たして、「赤」王朝に革命は起こるのだろうか。それとも禅譲となるのだろうか。いずれにしても不気味な存在なのは、中国人民解放軍である。あまり知られていない事実だが、戦略核兵器いわゆる核ミサイルを持つ世界屈指の軍隊である人民解放軍は「中国共産党」の軍隊であり、中国の国軍ではない。
■08/04/26更新
聖火リレーは、、、上記の通り「愛国である限り、、、」が押し通されて、まったく予想通りだった。それにしても、この空気の読めなさはすごいな。中国共産党は本当の「化け物」を育ててしまったかも知れないな。。。
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