ゲーム+小説『クリムゾン・ルーム』
2004年1月にインターネット配信され、世界中から5億アクセスを超えるほどの人気を集めた『CRIMSON ROOM』(2007年12月にDSソフト化)を制作した高木敏光さんというクリエイターが、同名の小説を出版しています。
仕事をこなすことに終始するあまり、本来クリエイターに必要な創造力が徐々に損なわれ、焦る主人公・高木敏光が、偶然出逢った才能ある若者Kを、自分の影武者として利用することを思いつく―。
主人公の名前は、著者と同じ。どこまでが本当でどこまでが嘘がわからない、謎を含んだ文章と物語展開に、はらはらさせられながら、最後まで一気に読み終えてしまいました。ハードボイルド、ノワール的な要素を含んでいますが、主人公が、もの作りに携わる者として、最後に到達した境地は、どこか明るく、どこか爽やかで、ほろりときました。
ゲームを題材としていますが、ゲームを全然しない人でも楽しめます。むしろ、ゲームやアニメーションの制作の話は、ITバブル時代に主人公が存在したマルチメディア業界の実像を如実にあらわしているようで、業界外の私にはとても興味深かったです。
本作が著者のデビューらしいので、今後も活躍が期待できそうです。
詳細情報
- 発売元: サンマーク出版
- 価格: 1680円
-
ISBN:
978-4-7631-9823-5 C0095

商品を見る
- 2008/04/24更新
- 2008/04/23登録
- 1035クリック








