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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

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一般に,理系でも文系でも,概数を暗算できる能力は必要である。でなければ,答えの妥当性を判断し,決断するという人間固有の能力を放棄することになる。

この本でのいちばん面白い箇所は3章まで。地頭力に関する説明,それも,XYZ軸を使ってのやや冗長な地頭力に関する情緒的な説明である。想像であるが,プレゼンテーションで分かった気にさせる内容を本にそのまま載せると,あまり効果的ではないことが分かる(客観的な説明が多い=真であるはずが,筆者の主観が多すぎ=偽ではないかと勘ぐらせるか,だから結論はなんなんだと)。その結果,フェルミ推定と地頭力との関係がぼやけている。これは作者の性ではなくて,読者の代表となるべく編集者の怠慢ではないのかな?

ビル・ゲイツの面接試験ー富士山をどう動かしますか?などの就職面接のクイズ対策として読むには適当ではない。このようなときに,凡人は思考過程を口で説明してシドロモドロになるよりも,紙(ホワイトボード)とペン(手)をつかって図解しながら説明するのが,実際の場面ではよさそうである。

個人的には,フェルミ推定の雰囲気や効果を伝えているのは,フェルミが登場人物として出てくる,柳広司の新世界という小説が分かりやすい,と思う。原爆実験の爆発力を,フェルミー自らが推定するくだりが秀一。

最後になったが,wikipediaでのフェルミ推定に関する説明はここ↓
http://en.wikipedia.org/wiki/...

2007.5.10 追記
フェルミ推定と地頭力との関連について触れているブログを拝見した。
やはり,概算の結果が知りたいのではなくて,概算の過程でどのような会話をしてお客様から満足度を引き出す,という点がポイントのようだ。
ちなみに,小説などから受ける印象では,フェルミ自身は,研究者同士のゲームやクイズとして楽しんでいたようで,その過程を,あまりオープンにしてはいなかったようだ。
http://www.blog15.net/archives/...

投稿者:
april
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  • 著者: 細谷 功
  • 出版社: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2007-12-07
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  • 2008/05/10更新
  • 2008/05/01登録
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