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よう勉強してはりますな。 (京の流儀)

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関西の方はよくご存じだろうから、今回はそれ以外の地域にお住まいの皆様向け限定情報。

本場の京料理をいただこうと、暖簾をくぐる。さて、今お店の方は何とごあいさつされただろう。「おこしやす」? 「おいでやす」? 雑学クイズなどでよく出題されるケースだが、「おこしやす」は常連さんや心待ちにしていた客、「おいでやす」は一見さんに遣われる。「おいでやす」と声をかけられたら、長居は禁物だ。

東京は今のところ“首都”だが、京都はずっと“都”だった。江戸っ子は何でも白黒つけたがる。勝ち負けにこだわる。子どもだ(笑)。生粋の京都人はそんなことはしない。自分の立ち位置をあいまいにしたまま、相手の自尊心も考えてちょっと下手に出る。大人の、まさに・・・嗜みだ。

1200年を超える京都の歴史上、街の主人は何度も替わった。そのつど立場を明らかにしていたら、次の支配者の時代に生き残れない。独特の遠回しの表現で敵をつくらないとは、歴史から学んだ知恵なのだろう。

「よう勉強してはりますな」。

20代の頃、寿司屋でやってはいけないとして教えられたことに“女性とふたりで行く”とともに、“蘊蓄を傾けてはいけない”というのがあった。必ず暴利(ぼ)られる。上のフレーズを東京弁に翻訳すると「うるさいから、黙れ」という意の、極端にていねいな言葉となる。語りたい皆さん、くれぐれもご用心。

食事を終えていつまでも席を立たないと、「ぶぶ漬けでもいかがどす?」という名高き必殺攻撃を受ける。ぶぶ漬けとはお茶漬けのこと。これは「そろそろお時間ですよ」というサインなのだ。間違っても、口直しに──などと考えてはいけない。奥をのぞくと、逆さ箒が立っていたりする・・・恐。

四月の旅人画像 投稿者:
四月の旅人
  • 2008/05/05登録
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