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音楽入門 (オンガクニュウモン)

20世紀を代表する日本の作曲家である伊福部昭の著書。
「ゴジラ」「ビルマの竪琴」の音楽を作曲したといったほうがわかりやすいだろう。
音楽史的には作曲家としてだけではなく、戦後すぐに東京音楽学校(現東京藝術大学)作曲科講師を勤めた音楽教育者としても有名。芥川也寸志、黛敏郎、石井眞木、三木稔、など多くの作曲家を育てた。

帯には「少なくとも刊行年に於いては、まぎれもなく時代への抵抗の書、流行から外れたマイノリティの書であった。しかし、それがやはり多くの深い真実をきちんと穿っていたことを、今日の我々はよく知っている」とある。
「入門」と題されているが、かなり高度だ。
いわゆる簡単な音楽史解説本ではなく、音楽をどのように鑑賞するのか、演奏するのかのヒントが詰まっている。
昭和26年に出版されたものを改定した書籍のため、「現代音楽」を19世紀末のサティからと捉えている。既に20世紀が古典となってしまった今、サティが現代音楽とは言い難いのだが、書いていることは非常に真っ当。
シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」とサティの「ジムノぺティ」を比べて、どちらが音楽的に評価が高いかなどを書いている部分は非常にわかりやすかった。荘厳で重厚、立派に聞こえるほうが評価が高いわけではない、というこを書いているのだろう。
それは確かだ。
人間は大きな音に非常に弱い。大きな音には、はっきりとした魅力を感じる。
例えば「曲芸」が人気があるのと全く一緒だ。
本来の音楽性とはなんなのか、考えずに聴いていると(演奏していると)、わかるはずのないことだと思われる。

非常に興味深いのだが、自分も一生かかって理解できるのか不安。
荘厳で壮麗、立派なもののこそクラシック音楽である、と思っている方には不向きな一冊。
私自身、その価値観が間違っているとは思わない。そういう音楽が人を捉えることは必ずある。
でなければ、皆が何度も「ツァラトゥストラ」を聴こうとは思わないのだから。

音楽入門

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投稿者:
blanche
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  • 商品名: 音楽入門―音楽鑑賞の立場
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  • 著者: 伊福部 昭
  • 出版社: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2003-05-22
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  • 2008/05/13登録
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