ムルロア環礁
残念ながら、今の若い日本人に《ビキニ環礁》と聞けば多少は「昔、アメリカの核実験場だった島だよね」…とイメージできる人はいても、《ムルロア環礁》と聞けば…どうなんですかねえ?
「え…それどこ? 絶滅危惧種でもいる島?」なんて(^^;とんちんかんな回答が帰ってきてしまうんじゃないでしょうか。
そこで、簡単におさらい。ここは、フランスの核実験場だったところです。
それも“ごく最近”、1996年まで強力な水素爆弾を炸裂させてました。画像でご覧のような大気圏爆発実験は'75年以降凍結。それ以来“起爆点が地下に潜った”ため、たしかに人目には付きにくくなりました。とはいえ環礁の場所自体は、お世辞にも“人里はなれた南海の孤島”なんかじゃありません。それどころか、世界的な観光のメッカ《タヒチ》の“つい目と鼻の先”(1,200km=本州よりちょっと短いくらいの距離)なのです!
そう、忘るるなかれ。《ムルロア環礁》はタヒチで有名な、あの《フランス領ポリネシア》の群島のひとつなんだ、ってことを。
今になって、やっぱりガンの発症例が増えた…との医療報告があったり、ポリネシア土着の人たちはたいへんです。彼らの子子孫孫に植え付けられたのは、核の処理施設を誘致した、なんてレベルの恐怖じゃありません。自由だか平等だか博愛だか知りませんが、そこに人権の尊重精神はあるのでしょうか。
どんなにフランスが某国のチベット弾圧を悪く言おうと、天に向かって唾するような空々しさだけは未来永劫、拭いようがありません。
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