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「みなさん、さようなら」ドゥニ・アルカン@好色な社会主義者の最期

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たそがれ清兵衛を押さえてアカデミー外国語映画賞を受賞し、カンヌやベルリンなど主要な映画賞を総ナメした傑作、原題は「蛮族の侵入」で(一般的にはローマに侵入したゲルマン民族を指すが)、911テロでアメリカの中枢が攻撃されたことと、主人公が癌(=蛮族)に冒されることを指すそうだ(Amazonカスタマーレビューから拝借)。

ストーリーを(これもgoo映画から拝借して)転載する。

ロンドンで証券マンとして働くセバスチャンは、父親、レミの病気を知り、カナダに帰国する。女好きで身勝手なレミを反面教師として育ったセバスチャンだが、母に頼まれ、レミの幸せな最期を演出することに。頑固で憎まれ口ばかり叩くレミだが、世界中から集まった友人たちに会い、笑顔を取り戻す。痛みを和らげるため、医者に秘密でヘロイン治療を始めたレミだが、病状は次第に悪化し、セバスチャンは、レミを湖畔の別荘に移すことに。そして遂に、別れの時がやってきた。

「世界中から集まった友人たち」なんて一般人では考えられないから、まあ、幸せな死だろうなあ(人の死を他人が評価はできないけれど)。
映画の骨格は、「好色な社会主義者の父と、野心的な資本主義者の息子」(映画の中の死に行く父のセリフ)の相克とそれを乗り越える父への息子の愛というものだが、それをどう理解、解釈するかは観客に委ねられるというサラリとした語り口だ。俺はどんな死に方をするだろうかと妄想しつつ俺は観た。

ところで、父が面倒をみてくれるシスター(看護婦)に知識をひけらかす次のセリフが気になった。
「第二次大戦のホロコーストなんて大したことはない。南北アメリカでスペイン、イギリス、フランスなどは原住民を2億も(ガス室も使わず)殺したんだ。シスター、人類の歴史は恐怖の歴史なんだよ」。

今回の四川大震災でも明らかなように、人は虫けらのように死ぬ(あるいは殺される)。しかし、震災も戦争も殺戮も基本は他人事だ。他人の死と自分の死とは決定的に違う。そして、人は自分の死を経験することは無い(死んだらそれで最後なのだから)。それでも人は生きる。愛して憎んで戦って泣いて死ぬのである。

ちなみに、この映画に触発されてアバウトミーで 「最期の言葉をどうぞ!」なる愚問を作った。よかったら答えてやって下さい。

「みなさん、さようなら」ドゥニ・アルカン@好色な社会主義者の最期

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