ふじみな
藤三七
ずっと以前会社を辞めてしまった人と1年以上ぶりに会い、青山の一角にある小料理屋っぽいところでいい食事をごちそうになってきました。上品な味付けでたいへん美味。金目の刺身の脂の乗り具合にもびっくりしたが、中でも引っかかったのは鱧のお吸い物に入っていた表題の藤三七です。「梅雨の水を飲んで育つ」なんて申しますから、鱧はやや主張しない印象がある中、わかめかな?というくらい鮮やかな彩りを碗に添えつつ、口にしてみるとぬらぬらしゃきしゃきしている。…モロヘイヤ?いや、それにしては葉が豊かに厚すぎるし…歯ごたえと舌触りはジュンサイのようである。しかしジュンサイの葉がこれほど大きく育ってそのままの食感であるはずもなく…。大人しく女将さんに尋ねたところ、藤三七である、と。
藤三七。和名アカザカズラ。雲南百薬、川七などとも呼ばれるそうです。知らない野菜だなあ。「熱帯アメリカ原産、ツユムラサキ科のつる性多年草で、地下の根茎に塊茎をつくり、茎は一年生で紫褐色、多数の枝を分け他物に絡まって上昇しながら成長する。葉は多肉質でハート形をしており、大きさは最大直径15cm程度、濃い緑色で光沢があり葉の縁は多少波打っている。花は7~10月、長さ10~15cmの総状をなし、淡緑色の芳香のある花を多数つる。アジアの温暖地域では帰化植物として定着しており、日本でも栽培される。1960年代頃から研究や生産が比較的活発に行われ、高級食材として珍重されている植物である」…か。ふーん。
「ゆでるとぬめりを帯び、くせもなく食べやすい。おひたし、炒め物、卵とじ、しゃぶしゃぶ、刻んで納豆と一緒に。用途も広い。ミネラルを多分に含み、特にマグネシウム、銅、亜鉛などは他の葉野菜に比べてかなり高含有。栽培はとても簡単で、根塊やムカゴから容易く増やすこともでき、季節を選ばず収穫できる」などとあるから、うん、これはちょっと育ててむしゃむしゃやってもいいかもなあ。スーパーでもごくたまに見かけることがあるらしいので、気になった方は是非お試しあれ。
- 2008/05/24登録
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