こぐまものがたり
「子熊物語」ジャン=ジャック・アノー@擬人化がすぎる動物映画
カナディアンロッキーの雄大な自然を背景に、母親を亡くした一匹の子熊が、大自然の苛酷な生活の中で成長してゆく姿を描くという感動動物映画だけれど、純粋な感動を味わえない俺は矢張り変なのだろうか。
というのも、この映画、熊の擬人化が少々行過ぎていると思ってしまうからだ。熊が二本足で立って人間を観察するというシーンはまだしも、熊が思いいれたっぷりに(まるで人間のように)声をあげて演技しているのが鼻につくのだなあ。更には子熊が夢を見るシーンまで出てくる(検索したら、動物がことばをしゃべらない以上、完ぺきな解答は得られない。しかし、動物が夢をみると考えてもよさそうな証拠はいくつかあるとするサイトもあった)。
思うに、キリスト教文化(人間中心文化)にどっぷりつかっている人たちは、動物を愛護するためには動物を人に喩える必要があるのかもしれない。だから例えば、日本の鯨食文化に過剰なお節介をして来る。人間が万物の霊長として動物を侮蔑した上で(賢い)動物は擬人化して愛護しようとする。ああ、イヤだイヤだこんな差別文化、そして、ここまで余計なことを考える俺の屁理屈好きも。
閑話休題。以上のような屁理屈に引き込まれなければ楽しめる映画である。熊の情けで脅かされるだけで命を奪われなかった猟師も改心して熊を撃つのを止める。この世界は美しく善意に溢れているのである。
監督はあのキャンペーン映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のジャン=ジャック・アノー(幼くして映画への情熱を抱き、11歳で既に8mmカメラを回していたという。ソルボンヌ大学で美術、ギリシャ語、中世史を専攻した大インテリだ)。
おお、「スターリングラード」も彼の作品であったか。映画とは特定の主張を形象化するものという思想の持ち主の監督のようである。
- 商品名: 子熊物語
- 価格: ¥4,935
- 監督: ジャン=ジャック・アノー
- 出演: チェッキー・カリョ, ジャック・ウォレンス, アンドレ・ラコンブ,
- 販売元: ポニーキャニオン
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- 2008/06/07登録
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『子熊物語』
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製作‥‥ピエール・グルンスタイン 監督‥‥ジャン・ジャック・アノー 脚本‥‥ジェラール・ブラッシュ 原作‥‥ジェームズ・オリバー・カーウッド 撮影‥‥フィリップ・ルスロ 音楽‥‥フィリップ・...
映画「セブンイヤーズ・イン・チベット」
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