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花はどこへいった

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ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤の被害を、まとめて知ったのは中村悟郎さんの著書『母は枯葉剤を浴びた—ダイオキシンの傷あと』(1983年刊)だったと思う。正視できないほどの惨状だった。

それより前、米国のベトナム帰還兵の間で心身に異常をきたす例が数多く報告されていた。当初は戦場でのPTSDに帰せられていたが、生まれてきた子どもたちにも影響が見られるようになる。81年、ベトナムではベト・ドク兄弟が誕生する。

坂田雅子さんの初監督作品「花はどこへいった」が今日(2008年6月14日)から、東京・神保町の岩波ホールで上映されている(7月4日まで。その後、大阪・京都・神戸・名古屋で順次公開予定)。

彼女のご主人──フォト・ジャーナリストのグレッグ・デイビスさんが03年に枯葉剤の影響と思われるガンで亡くなったことを契機に、被害者の現状を映像化することを決意。映画製作を、一から学び始める・・・驚。

04〜06年、ベトナムと米国でインタビュー取材。米軍の全面撤退から30年以上たった今も、枯葉剤はベトナムの大地を蝕みつづけていた。

日本語タイトルは、ピート・シーガーの反戦歌「Where have all the flowers gone?」から。作品中でもピーター、ポール&マリーのカヴァーが使用されている。英文タイトルは、枯葉剤の名称から。米軍は当初、マラリアを媒介する蚊の退治のためと称していたという。

先月、京王線が一部区間で運休し、旧甲州街道をはじめ道路が封鎖され、周辺住民16,000人が避難させられたことがあった──たった1発の不発弾で。広島・長崎・沖縄はもちろん、日本の戦争もまだ終わっていない。

戦争は終わらない。そして、それはほぼすべての人間を不幸にする。軍産複合体に属して、暴利を貪る輩を除いて。


Touch the Earth III

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四月の旅人画像 投稿者:
四月の旅人
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