もくしろくさんぜんひゃくななじゅうよねん
黙示録3174年 (創元SF文庫)
ウォルター・M・ミラー・ジュニア(Walter M. Miller, Jr.)による長篇SF。
第一部 Fiat Homo(人アレ)
舞台は、核戦争により文明が崩壊して数百年後の26世紀。知識は危険なものとみなされ、読み書きが抑圧され、世界はかつての中世段階まで後退している。だが書物と文明が失われつつあるなか、一握りの修道僧たちが知識の保全に力を尽くす。
第二部 Fiat Lux(光アレ)
32世紀、世界はルネッサンス期に入り、文明がよみがえる。
第三部 Fiat Voluntas Tua(汝ガ意志ノママニ)
人類は再び核戦争の危険に直面する。
千年という歳月を単位にして、人類と文明の未来史を展開するSFの傑作。ヒューゴー賞受賞作。
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コメント (5)
2008/06/21
島崎丈太 粗筋を読むと興味深いですが、やはり歴史は繰り返すのでしょうか? 人類の歴史には「次の段階」への進歩はあり得るのでしょうか?
2008/06/22
kurubushi ごぶさたしております。
人間の、というか精神の「次の段階」ばかりを書いている『精神現象学』(絶対精神でアガリの双六みたいな本)を著わしたヘーゲルは、「人が歴史から学ぶ最大の教訓は、人は決して歴史から学ばないことだ」みたいなことを言ってるんですが、
ひょっとすると、人間の認知能力に限界があって、「人は一度見たことのあるものだけを見ることができる→だから反復的なのは事態や事象であるよりも、それらについての人間の認識、捉え方であって、故に人は「繰り返し」ばかりを繰り返し見る」のかもしれません。
「人生は反復であり、そして反復こそ人生の美しさであることを理解しないものは、手ずから自分に判決をくだしたも同然で、しょせん逃れられぬ運命、つまり自滅のほかあるまい」(キルケゴール)
島崎丈太 前世代で得た知識を整理・精錬し、次世代では精神世界が一段階上がる、という風に望みたいところですが、シジフォスの岩の如く、上がった分だけキッチリずり落ちるということですね。 実は、私が上のコメントで「次の段階」と表現したのは、人間に期待したのではなく、人間の情報を片っ端から掻き集めて電子化・整理・インデックス化しているGoogle辺りが世界の知識を包含するAIのようなものを開発しないだろうか?というこれまたSF的な期待だったのですが。
2008/06/23
kurubushi 人類が長年夢見続けている「パン・ソフィア(汎知)」ですね。コメニウスから百科全書派、H.G.ウェルズ、Great Books of the Western Worldのためにシントピコンをつくったアドラー・・・・。しかし、ありとあらゆる知識を集めた先には、メフィストファレスをむかい入れたファウスト博士の憂鬱があるかもしれません。
(追伸)グーグルに淘汰されない知的生産術 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/... なんてものもありましたね。何が知的なのか、よくわかりませんが。
島崎丈太 コメニウス、アドラーのシントピコン、初めて知りました。 ありがとうございます。 こんな非才浅学の輩が汎知システムについてどうのこうの考えること自体、笑止なのだろうとは思うのですが、それでもkurubushiさんのように暖かく色々教えて下さる方もいらっしゃるので、相変わらず関心空間をうろうろして廻っております。
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