カリフォルニア・ドリーム
【号外】ナンとナンと、ちりじりになってたメンバーが勢ぞろい! みんな元気そーだ^^。何年ぶりかでテーマ曲を歌います。(動画前にCM入ります)
YouTube : 全編バージョンはこちら。
ようやく2009年になって、シーズン1&2が(米国で)DVD化。日本版はまず期待できないんで、ファンなら今のうちにインポート版を購入すべし、といったところ。
原題は《California Dreams》。日本では(オリジナルから四年後の)1996年7月13日から1997年10月11日、15ヵ月間に渡り《NHK教育》にて毎土(午後6:50-7:15)放映された学園ものコメディ。独特の“明るさ感”と相次ぐ基本プロットの“軌道修正”は、もともと米国では放映スケジュールが不定期な、《土曜の朝は、TNBC。》枠の“ワン・コーナーとして”制作されたドラマだったことがあげられます。
以下、このあたりについて自分なりに考察…。
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── 土日の午前中。
それは、先進諸国ならどこでも“視聴者の閑散期”に当たり、TV局は(その需要の穴を少しでも埋めてくれるよーな)プログラム編成にアタマを悩ませています……リビングルームやダイニングに閑古鳥の鳴いている週末の朝っぱらに、寝ぼけ眼(まなこ)の庶民が起き出てテレビのリモコンに手を伸ばすには、どーしても手の込んだ“仕掛け”が必要なのです。
ポイントは、おもに3つ ── 。
第一には、連鎖的な集客効果を呼ぶ『イベント性』。そして“観客たち”がこれを視聴し、午後には街角で「ねえ、けさの《□×○△》見たァ?」と仲間内のネタにできる『話題性』。そしてナニより、多くの人が(眉間にシワ寄せず)平和にのんびり暮したい時間帯であるがゆえに、扱うテーマの『軽さ、可笑しさ、バカっぽさ』── !!
…で、これらの要件を踏まえて米国《NBC》網が、1993年から2002年にかけて“仕掛けた”土曜の午前(10:00-13:00)の視聴率獲得プロジェクトが、《TNBC》なんでありますねー。
《TNBC》とは、「ティーンズ・NBC」のモジり ─── そう、このぽっかり空いた“アメリカ人が一番、テレビなんか観そうにない180分間”の穴に、十代の中高生らを呼び込もう!と画策したんです。“誘い出す”ために同時間帯は濃密な《複合バラエティ・ショウ(ゲーム、アクション、コメディなど)タイム》として演出&編成され、最も多いときには…オドロくなかれ☆ 1日4本もの(@@; 学園コメディ(各30分完結)番組を、いっきにこの3時間枠に詰込みました。
さあ週末だ!…と浮かれつつ(午後から)街に繰り出そうと支度するティーンネイジャーの傍らで、ず~っと3時間、チャンネルはそのまま《TNBC》がタレ流され続ける(^^;ことを期待したのですね。
で。
冒頭書いたように、《カリフォルニア・ドリーム》もまた、そんな娯楽ショウの半時間パートとして企画されたsitcom(シチュエーション・コメディ)のなかのワン・コーナーに過ぎません。
もともとは、児童向けアニメくらいしか流されていなかった“禁断の”土曜の朝に先行投入。予想外の大成功☆を納めていた学園ドラマ《Saved by the Bell(SBTB…※日本未公開。つか、人気に比例して版権レンタル料が高かったので、海外には本作より“お値打ち”な『カリフォルニア・ドリーム』の方が広まった…という噂も囁かれてます)》の制作陣がその余勢をかって制作した「ホーム・コメディ」としての性格が強かった…といえます。そのため、親プログラムの《SBTB》と本作とは、いくつかの細かなプロットが交錯(クロスオーバー)している?とも言われています。
ってことで、このコメディ。制作スタート時のコンセプトでは西海岸に暮らす「ギャリソン家」の兄弟3人のうち、長男マットと長女ジェニーがハイスクールで始めた音楽バンド《ドリーム(California Dreams)》の周辺で起きるドタバタ劇☆…を主軸に据えたモノだったのですねー。
が、ストーリーに欠かせない『家族』という片っぽのメイン・シチュエーションが(主たるターゲット層に据えた)ミドルティーンたちには重すぎた?のでしょうか。“野暮ったさが鼻をついて”ストレートに笑えない、と敬遠され、《SBTB》に比べると慢性的な低評価に留まり続けます。
でついに。2ndシーズン中盤にして、早くも当初の基本コンセプトをいったん“棚上げ”。通算30話を最後に「ギャリソン家」を舞台から外す!?という、やや荒っぽい軌道修正を強行し、ジェニー(~2nd/3話)、マットの両トップを次々とキャストから放出してしまいました。これに入れ替わるように「一匹狼で孤独症、憎めない悪ガキ・キャラ」のジェイクや、香港から交換留学でやってきたサマンサ(※実際に演じたのはフィリピン系女優)が。少しあとには、バンド・マネージャー(で「モテない君」キャラのスライ【シルベスタ】)の従兄マークがニューヨークから越してきて仲間入り…という具合に、《ドリーム》の陣容もみるみる様変わりしてゆきます…。
中心的キャストの出入りに伴い、スタート当初は多分に「饒舌ボケ・キャラ」が入っていたティファニーの性格は、(イタリア留学で居なくなった)親友ジェニーの「利発ツッコミ・キャラ」へと変貌。代わりに、あとから入ったサマンサが持ち味の「しゃべくりボケ」でその“ツッコまれ役”を務めます。ジェニーと「永遠の愛」を誓い感動的な別れをしたハズ(^^;のジェイクは、その後も次から次へと熱愛の相手を替えては失恋を繰り返し、最終的?にはティファニーの元へ。ジェニーとの“濃密な”旧エピソードを胸に刻んでる視聴者なら、「っておい! そんなカンタンに(親友同士の)略奪愛が許されちゃうの~!?」と絶叫したくなる(^^;よな展開になるんですね。
結局、この後半=全47話分がそのまま、《SBTB》の人気に近づきたくても近づけない※、そんな《カリフォルニア・ドリーム》のジレンマを映し出した“迷走”劇だとも言えます。シチュエーションをギャリソン兄妹の生活から学校内の群像ストーリーに移したことで、《CD》は《SBTB》との明確な色分けを失いました。
※《SBTB》はほどなく(米国では)DVD化されましたが、《CD》の
DVD化は冒頭↑の通り、昨年2009年まで引き延ばされました。
週によって見たり見なかったり…という視聴者が増えてくると、シナリオも次第に「前後の脈略」にこだわらなくなってきます。先週見逃した人も、今週分は今週分でガハハハと笑ったり、恋愛気分にうっとりできればそれでいい ─── まァそりゃ、わずか30分間に瞬間沸騰するだけのコメディだって、一日の生きるエネルギーを与えてくれたり、タマった精神的ストレスを癒してはくれるでしょう。そのこと自体は批判されたり、問責されたりする類(たぐい)のことじゃない…とは思いますけども。
ある意味、人生は「とにかくきょう1日を必死で生きる」ことの繰り返し…という21世紀的な『刹那』を“先取り”しているよーな荒涼感を、その可笑しみの底流に感じなくもありません。ときは'90年代、アメリカは景気回復のなかでじわじわと所得格差が広がり、今日の日本が抱えるような将来への漠たる不安のなか、2001年秋の悲劇へと進みつつありました。
奇しくも《9.11》の衝撃から半年ほどで、一世を風靡した娯楽プロジェクト《TNBC》も終焉を迎えることになります。。。
最後に、“希望の灯”をひとつ掲げましょう ─── マット役のBrent Goreは(本作出演を大きなステップに)将来はメジャーなミュージシャンになる♪ ことを夢見ていたようで、降板を言い渡されたことが相当にショックだった様子。
失意からなのか、彼はその後十年近く、目立った俳優活動もしていませんでした。しかし2年前に突如、YouTube上に『Eye Electric』名義で音楽チャンネルを設け「復活」宣言。以降、《ドリーム》さながら西海岸中心に地道な音楽活動を続けています。遠い日の、甘酸っぱい青春ストーリーのなかで、ずっと色あせない「夢と真実」は今も、カリフォルニアの風のなかで歌い継がれているのです ─── 。
↓ "大音量" に注意!
- メーカー: NBC
- 年(代): 1992年-
- 商品名: California Dreams: Seasons 1 & 2 (5pc) (Full) [DVD] [Import]
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参考価格:
¥3,693 - Amazon 最安価格: ¥3,004
- 監督: Don Barnhart, Miguel Higuera, Patrick Maloney,
- 出演: Kelly Packard, Michael Cade, Jay Anthony Franke, William James Jones, Michael Cutt,
- 販売元: Shout Factory Theatr
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- 2010/03/18更新
- 2008/06/23登録
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