西の魔女が死んだ / 梨木 香歩
とても素敵な本だった。
妻がこの映画を是非観たいと言うのでまずは原作を読んでみた。ページ数も少なく、やさしく平易な文章なので非常に読みやすい。ものがたりの持つやさしさが文体のやさしさに表れているのだろう。
学校生活に悩む中学生の女の子が、森の中で暮らすおばあちゃんの家に2ケ月だけ滞在するというおはなし。自然とともに暮らすおばあちゃんが実に生き生きと描かれている。それはひとつひとつの家事を恵みを出来事を丁寧に紡ぐこと。幸せって何だろうと考えたとき、おばあちゃんのすがたはひとつの答えを示してくれる。
辻信一らが提唱している“スロー・ライフ”の本質的なすがたがここにあると思うのだ。美しい木々の緑と、おばあちゃんと孫娘の交流という心あたたまるストーリーは、まさに『スロー・イズ・ビューティフル』を具現化したものであり、生きるということの本質をも考えさせられるものだ。とにかくおばあちゃんが素晴らしい。地に足をつけて、しなやかで機智に富んでいてやさしくて。幸せの価値観は人それぞれかもしれないが少なくともぼくはこんなふうに生きたいと思う。
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- 商品名: 西の魔女が死んだ (新潮文庫)
- 価格: ¥420
- 著者: 梨木 香歩
- 出版社: 新潮社
- 発売日: 2001-07
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- 2008/06/24登録
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コメント (4)
2008/07/02
birochana 私もこの本好きです。もう一冊の方がもっと好きだったんだけど、ええっと...鏡の世界に行くヤツ。ジュブナイル系のオハナシですよね。
2008/07/03
山ちゃま ぼくはこの本ではじめて梨木さんを知りました。すっかりファンになってしまったので他の著作も読んでみたいと思っています。いまは『家守綺譚』を読み始めたところですが、これもすごくいい本ですね。
birochana 思い出しました!裏庭、そう、裏庭です。コレも大好きでした。家守綺談も題名からして好き。おもしろそうですね。
山ちゃま 『裏庭』ですね、覚えておきます。好きな作家が増えてその作品を辿っていくのは楽しいですね。
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