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「バティニョールおじさん」ジェラール・ジュニョー@善良な庶民の冒険または災難の物語

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いやあ、名画だった。BS2の放映している映画はたいてい録画して、朝、ネットしながら観るのだが、多くの作品はほんとうにながら視聴で通り過ごしてしまう。
だが、この映画は別だった。というのも、主演のジェラール・ジュニョーが飛び切りの善人、庶民顔だったからだ(写真を参照)。

ナチス時代に、命がけでユダヤ人の子供をスイスに逃亡させるフランス人の中年男を描いた感動作というふれこみの作品だが、反戦とか人道的理念を高らかに歌い上げようとしたものではない。街のどこにでもいそうな平凡な男が、娘のフィアンセのお陰でナチスとのコネができたり、逆に、ユダヤ人のこどもを匿って遂にはスイスへ逃避する物語である。

なぜ彼はこんな英雄的な冒険に踏み込んでしまったのか。娘のフィアンセの密告、そうとは知らずにユダヤ人一家の逮捕に結果的に協力してしまった贖罪の気持ちに加えて、第一次大戦でドイツと戦った体験(彼は料理兵だったが)が根底にある。
しかし、それだけではここまで踏み込みはしないだろうなあ。もののはずみというか、足を入れたら次第に抜き差しならなくなったんだろうなあ。だから、彼にとっては冒険というよりは災難なのだ。

平和な時代と穏やかな境遇に生まれてよかった。こんな時代が(少なくとも俺が死ぬまでは)ずっと続いてほしい。主人公がイケメンでもマッチョでもない善良なたぬき顔のフツーのおっさんだけに余計に思わせるエスプリに満ちた反戦映画であった。

ちなみに、ジェラール・ジュニョー(1951年生まれ)この映画の公式HPのインタビューの中で次のように語っている。俺の感想と監督の製作意図とはまさに一致していた。人生は偶然の賜物なのである。

この作品では、エドモン・バティニョールは自分の立場を選び、行動しなければならない。だが、彼は本当にそれを選んだのだろうか?人から、自分にとても勇気があると知らされると、彼はこう答える。「偶然ですよ」と。私の母方の祖父は肉屋だった。私の人生に多くを与えてくれた人だ。彼は1947年に破産したんだが、ごく最近になって私は気づいたんだ。戦争中に、食料に関わる仕事をしていて、破産するというのは、本当に立ち回り方が下手だったってことにね……。それで余計、彼に同情した。私は母にそのことを話したんだが、彼女は私ほど同情的ではなかったね。それも当然で、母は耐乏生活を強いられたわけだし、金銭面でも世渡りの面でも苦労したからだ。彼女はとても自然に、何ら非難する口調も交えず、こう答えた。「ああ、あの人は本当にうまく立ち回ることを知らなかったのよ。でも、当時は何とでも出来たはずなのに……」。この映画は、祖父のことを考えながら作ったんだ。

「バティニョールおじさん」ジェラール・ジュニョー@善良な庶民の冒険または災難の物語

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  • 2008/06/25更新
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時は1942年、ナチス占領下のパリ。エドモン・バティニョールは、肉屋を営むごく普通の男。彼は、口うるさい妻と世渡り上手な娘や、私欲に走ってドイツ軍に協力する義理の息子にも...

監督 ジェラール・ジュニョ 第二次世界大戦フランスを舞台にした映画でした。 パティニョールおじさんは肉屋のフランス人です。 妻と娘、娘の婚約者はナチの支援者で、隣人に住む...

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  • 株と思索と短歌のサイト | Tracked: 08.6.26 5:48 am

今朝の朝ネットはヒマだったので、このブログの夏2008俳句写真を更新し、アバウト

* バティニョールおじさん*

  • Cartouche | Tracked: 08.6.25 9:57 pm

                                                    ***STORY***                2002年  フラン...

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