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FLIP-FLAP

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入りこみつつもちょっとひいた目線で、頑に“青さ”を描き続けている(ように感じていた)とよ田みのるの最新刊。
彼に関しては、実はわたしはその“青さ”に対するあまりな直球さが今イチ好きになれないで斜め読み、くらいのスタンスだったのですが、この新刊はとてもバランスが良い感じで、すごく楽しく読みました。
ピンボール・マンガという題材もあまりに特殊なのでそこら辺も半信半疑な感じでしたがこちらも全くストレスなく。とても上手にマンガを描かれている印象です。
彼独特の少しレトロな作風もこれまで以上にとても作品に合っている気がします。

“青さ”を描くと一言で言ったって、なかなか難しい。
これまでの著作がどうだったのかはよく知りませんが、この作品は“青さ”の外装を描くことは極力抑えて、その核を描くことを追求している印象。そういうところがわたしが気に入ったポイントなのかもしれません。
そういった意味では、わかりやすく“青さ”を帯びにくい“ピンボール”という題材は非常に良かったのではないかと思います。(あとがきマンガで作者自身は単にやけくそで選んだ題材だ、と言っていますが。)

大切なのは楽しめること。
本気でやって、本気で楽しめ。
そうじゃなきゃ震えられないだろ。
その全ては、恥ずかしいことなんかではないんだ。

そんな“青さ”がすっと、しかし大きな高揚とともに、入ってきます。

「俺の心は本気で 楽しめるんだ!!」


あと最後に収録の読み切り作のセリフも良い。「意味ばっかり求めてんじゃねーよ!!!」

確かにな。意味ばっか求めるな。貧乏臭い。
何が大切なんだ?


あと、双子の女の子ではありません。あしからず。(笑)

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投稿者:
ニジ
詳細情報
  • 人名: とよ田みのる
  • 年(代): 2008年
  • 発売元: 講談社 アフタヌーンKC
  • 価格: 600円
  • 2008/06/28更新
  • 2008/06/28登録
  • 2331クリック

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コメント (2)

2008/06/28

紙飛行機 ピンボールをやりたくなる漫画ですね。読み切りでいいなと思ってたんだけど、別の主人公で連載になってさらに嬉しかった覚えがあります。ラブロマ以来のとよ田みのる肯定派としては逆に"青さ"を感じない漫画家だなあ。若さを描いてんだけど、まっすぐすぎて赤や黄色に感じる。改めて考えてみると、同じ若さでもよしもとよしともや浅野いにおなんかはずいぶん青くて、花沢健吾なんかは…何色だろう?子供と大人の倒錯が若さなのかなと思うから、どちら側が濃いかということや混ざり具合で色にグラデーションが出ますねー。

ニジ なるほど。確かに“青さ”を描きつつも、直球すぎて逆に表現からは“青い”感じはしないですよね。浅野いにおやなんかは、きっと逆に何を描いてもすごく“青く”なるんでしょうね。てか、『ラブロマ』もちゃんと読んでおりませんが。。。花沢健吾は、基本とても痛いのでちょっと及び腰なとこがありますが、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は後半少し痛くなくなってからは面白く読みました。(弱)直感的にきっと重要な作家なんだろうな、というのはあるんですが。『ルサンチマン』も及び腰なまま手を付けてないんですが、未だに気になっています。 とにかく『FLIP-FLAP』はとても上手だな〜、と思います。

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