いくえみりょうのえがくふぁんたじー
いくえみ綾の描くファンタジー
いくえみ綾の絵と書き文字が好きで、どうやらお話も好きだったようで、気づくといくえみ作品が、本棚にいっぱいあります。
いくえみ綾という人は、短編が好きらしく、単行本の中には短編がいくつか入ってることが多いんですが、
その短編作品の中に、ちょこちょこと混じっているのが、
人間と〝人間じゃないもの〟との物語や、
この世とあの世とを行ったりきたりしてるような物語。
私は、これがかなり好き。
いくえみ作品を全部持ってるわけではないので、まだあると思うけど、
知ってる限りをラインナップ。
◇My dear BF◇
ある日、ヒロインの前に突然現れた少年。ひとなつっこく、なんだか不思議な雰囲気の少年は、自分は人間じゃなくて「犬」なんだと言います。
単行本・愛があればいーのだに収録。
◇ケチャップ・マヨネーズ◇
母親の再婚で、新しい父親の家に住むことになった主人公(高校生男子)。
新しい家族はそれなりに面倒だけど、まぁうまくやれないこともない、と思った矢先、その家にはいるはずのないものが、いた。
それは新しい父の、亡くなった先妻(のオバケ)。オバケは、なぜか主人公にだけ見えるのだった。
◇あの星になるから◇
小学生の女の子をかばい、交通事故にあった主人公(高校生男子)。事故から目覚めた主人公は、今までつきあっていた彼女のことも忘れ、小学生の女の子を〝運命の人〟だと思ってしまう。
三途の川のほとりに現れる、主人公の昔飼っていたカメが可笑しい。
単行本・君の歌があるに収録
◇バラ色の明日 第7話 PIECE OF MY LOVE◇
ある朝、起きたら目の色が青色になっていた主人公(19歳男子)。
主人公の目の持ち主〝ピーター〟と、ピーターの恋人〝ミドリ〟、そして主人公との奇妙な三角関係(?)のお話。
◇潔く柔く ACT6◇
小学校の遠足で事故に会い、同時にクラスメートを亡くしてしまった主人公(高校生男子)。死んでしまったクラスメートの女の子は、主人公のことが大好きで、今もずっと見守り続けています。
どれも、ふとした時に、何度も読み返したくなります。
動物が主人公になっている作品などは、人間たちの苦労(?)に満ちた日常をシニカルな視線で綴る中に、いつも愛が感じられるし、
バケオが出てくる作品は、生と死の狭間について、少し悲しく、そして根底には〝救い〟を持って描かれていて、やっぱ好きだなあと思うのです。
- 2008/07/08登録
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