旅籠 かやうさぎ
サッポロビール九州工場の懐へ潜り込むようにクルマを走らせて琴平町に入る。いかにも観光地の郊外らしく静かな町並み。案内板に誘導されて高瀬川沿いの道に入ると、すぐに小さな看板が見えてくる。外から見ればまるで民家の1軒のような、それが『旅籠 かやうさぎ』である。
母屋を中心として、露天風呂付き離れが5棟、男女日替わり制の大浴場が2棟、そして地元の民芸品などを販売する売店が、木々を生かして狭さを感じさせないレイアウトで身を寄せ合っている。
母屋は元から建っていた古民家を改築したものらしく、また、離れも古民家だが移築して利用しているものだそうだ。そのためか、最近多く見かける”和風モダンな懐古調”テイストは備えるものの、強いて言えば田舎の実家に滞在しているような、一種独特なくつろぎを覚える。
それを狙っての事だろうか、スタッフの姿をほとんど見かけない。敷地内をまめに清掃している男性スタッフとは挨拶を数回交わしたが、母屋などでは常にどこかに引っ込んでいる印象があった。土曜日に投宿したので、忙しかったせいもあろう。もちろん、呼べば駆けつけてくれるし、感じも良い。
泉質はまずまず良好で、私は部屋付きの風呂しか利用していないので断言できないが、きちんと入れば疲れがきちんと取れそうだ。
食事は地元の食材を主に使用しているのだろう、素性の良さをそこここに感じる。味もメリハリがあって旨いし、何より量の多さに驚かされた。よほど食べ盛りの青少年でもない限り、満足できるはずだ。それでも足りない大食家なら、別メニューで十数種(だったかな?)の単品料理が用意されているので、そちらもどうぞ。
アルコールは焼酎をメインとしているようで、『森伊蔵』や『村尾』といったプレミア扱いのグレードを始めとする名酒を取り揃えている。在庫切れの場合もあるので、注文時に要確認。
全体にあっさりとした、悪く言えば放置気味な体制は、都会生活になじんだ文化人にはかえって気楽な印象を与えるのではないだろうか。たまの休暇に気ままな安らぎを得て大虎はお腹いっぱい、そんな目的に適した良宿と言えよう。
ちなみに、旅行関係のWebサイトではクレジットカード利用不可の表示を多く見かけるが、現在は利用できる(少なくともVISAはOK)ので、カード支払い派の方々もご安心を。
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住所:
大分県日田市琴平町1529-1
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