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カルロス・カラード トロピカリア

カルロス・カラード『トロピカリア』

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「トロピカリズモ運動の狙いは、我々ブラジル人は熱帯国の住民であるということを十二分に自覚し、気取りを捨てて、トロピカル国住人の気質・ライフスタイル等、トロピカル国住人らしさの全てを、我々ブラジル人のものだと認めることにある。この目的を果たすためには、美意識などにとらわれてはいけない。また、時代遅れの悪趣味に走ることも厭わない。ただひたすら、熱帯国のトロピカル人間に似つかわしい行動をすること、かつ、未知のトロピカル新世界を発見していくことを目的とする。」

酒の席でのちょっとした冗談の中から生まれた「トロピカリズモ(Tropicalismo)」という言葉は、その席に同席していたルポ・ライターのネルソン・モッタが新聞のコラムに、これまた冗談半分でこのように記したことで世に送り出され、予想もしなかったような騒動を巻き起こしました。

そんな当時のエピソードが、数多くの写真などとともに綴られているのがこのカルロス・カラードの『トロピカリア』(原題は "Tropicalia: A Historia de uma Revolucao Musical")です。前にキーワードとして登録したクリストファー・ダンの『トロピカーリア』と同様、60 年代のブラジルのトータル・カウンターカルチャー・ムーヴメントである「トロピカリア」(「トロピカリズモ」とも呼ばれてます)についての書籍。『トロピカーリア』を著したクリストファー・ダンがアメリカ人なのに対して本書の著者、カルロス・カラードはブラジル人の音楽ジャーナリストなので、『トロピカーリア』が第 3 者的な視点で語られているのに対して、本書はリアルに当時を現場で知る者の視点で書かれています。

「トロピカリズモ」命名と並んで個人的に好きなのは、ビートルズの『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』を聴いたジルベルト・ジルがカエターノ・ヴェローゾに「カエターノ、何とかしなきゃいけない。すぐに音楽仲間の皆と話し合ってみよう」って熱く語りかけたってエピソード。なんてことないって言えばなんてことないんだけど、だからこそ、なんか妙にリアルでいいな、と。やっぱ、あんなの聴かされたら、いてもたってもいられなくなるよな、フツー、って。あと、もちろん、「禁ずることを禁ずる(E proibido proibir)」もね。

ブラジル音楽好きやあの時代のカルチャーやアートに興味を持っている人はもちろん、素晴らしい音楽と素晴らしいフットボーラーと素晴らしい格闘家を輩出し続ける魅惑の国、ブラジルのことをより良く知るための、ちょっと変化球な資料としても面白いんじゃないでしょうか。

カルロス・カラード『トロピカリア』

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TR2HG v(^_-)
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  • 価格: ¥1,890
  • 著者: カルロス カラード
  • 出版社: プチグラパブリッシング
  • 発売日: 2006-02
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  • 2008/07/09更新
  • 2008/07/09登録
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