かいをきくひび
怪を訊く日々
怪談が好きなんです.都市伝説のような出来すぎた話から,一体どういう意味なんだという奇妙な話まで,とにかくこの世ならぬものを感じさせる話に惹かれるのです.
夏のせいか怪談本がたくさん出ています.定番となってきた稲川淳二の怪談本は毎年の様に発売されていますけど,今年の夏は「作家」が怪談を語るのがはやりなのかもしれません.この『怪を訊く日々』もマイナーホラー小説家の福澤徹三が自ら見聞きしたものを集めたものであるし,同時刊行された加門七海『怪談徒然草』も実話怪談の語りおろしでした.このほか,大迫純一『あやかし通信「怪」』や平谷美樹『百物語』などが相次いで刊行されました.
レベルに多少差はありますが,怪談という同じような雰囲気になりそうなジャンルだというのにまったく手触りの違うものになっているのは,これは作家というものの力でしょうか.
このあたり,だれが書いたのかわからない演出過多のコンビニ怪談本とは一線を介していることは間違いないでしょうね.そういえば,演出をまったくしていない怪談本の走りともいえる実話怪談集『新耳袋』も第七夜がついこのあいだ発売されたばかり.怪談好きにとってもこの夏はうれしいラッシュだったようです.
で,やっと,この『怪を訊く日々』という本ですが,流れ的には『新耳袋』のような演出を避けた本になっています.ただ,語り口がすばらしく,読んでいると妙な焦燥感にかられるんですね.創作怪談もそうなのですが,抑えた筆致の方が生えるお話というものが世の中にはあるもののであります.売れて欲しいのでキーワード化してみました.
怪談は語られなければ意味がありません.夏の夜話のひとつとしてどうでしょう?
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コメント (4)
2002/08/07
たけたけ この本も怖いですね。体験した本人が語りおろした雰囲気がよくでていて、かなり怖いです。
新耳袋とだぶっている話がありますが、どちらも語り手はFさんですし、出所は同じみたいです。
がくし 僕は「猫の集まる庭」という話が怖かったです.新耳袋だぶっているのは気がつきませんでした(新耳袋には未読分のがあるのでそれに入っているのかな?)
たけたけ えっと、お父さんが鬼になって・・・って話です。第何夜だったかは失念しましたが。帰ったら調べておきます。
自分は「ほんとうの娘」でしたっけ、あれがヤな感じです。
2002/08/14
がくし これを買って以来,怪談づいてます.作者に依れば怪談というものは集まってくるものらしいです.実話を収集してみたいなと思っていたのでもっと集まると良いなあ^^;
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