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みすどではありません

「ミスド」ではありません

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わたしの名前はMister Donutです。ぞうきんの会社が日本でのフランチャイズ権を取得し、関西地区から始まって、だんだんと日本全国へ店舗を広げてがんばってきました。いま世の中で、「ミスド」の愛称で親しまれているドーナツ・ショップとは関係がありません。

わたしが心をこめて作ってお客様に食べていただいていたドーナツと、たいへんよく似たものが「ミスド」にもあるようですが、わたしのお店には「オサム・グッズ」も「肉まん&中華麺」もありません。新鮮なドーナツと淹れたてのおいしいコーヒーをお客様に提供する、ただそれだけを正直に続けてきたのです。「おまけ」で釣ろうなどという邪心はまったくありませんでした。

わたしのお店はオレンジと黄色を基調としていました。カウンターはアメリカのお店と同じメラミン化粧板ですが、明るく掃除しやすくてとても清潔です。「ミスド」さんのように妙に日本人好みの凝ったウッディー調の内装よりも、ずっとドーナツというシンプルな食べ物にマッチしていたと、いまでも自負しているのですが。

わたしのお店の「顔」とでもいうべきものは、やわらかくて暖かみのある、くちびるをつけたときの感触がほどよい厚みをもったこのコーヒーカップです。ぜんたいの重さと持ち手のバランスがとてもよく、持ったままおしゃべりを続けても手が疲れません。いま「ミスド」さんでお使いのカップは、揃いのソーサーやステンレスのスプーン付きでちょっと高級そうに見えますが、手触りやくちびるの感触、バランスという点では、わたしはこのカップで絶対に負けない自信があったのです。

Dunkin' Donutsさんはとてもいいライバルであり、共に日本にドーナツの文化を広めてきた盟友でもありました。でも「ミスド」さんがホームカットやシュガーレイズド3個では届かず、オールドファッションやフレンチクルーラーを取り混ぜないとスクラッチ・カードが1枚もらえないという巧妙なプロモーションを始められてからというもの、Dunkin' Donutsさんはどんどん元気がなくなり、とうとう日本を去ってしまわれました。残念です。

そしてわたしのお店も、「ミスド」さんに急速に取って代わられていきました。いま営業しているわたしのお店は1店もありません。ただわたしのお店がどんなにすばらしかったかということを知っていらっしゃるお客様の心の中には、いつまでもずっと存在しつづけます。そういうお客様はけっして少なくないと信じています。それがわたしの誇りです。

「ミスド」ではありません

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dingle画像 投稿者:
dingle
詳細情報
  • 1971年第一号店が箕面市にオープン
  • 最初はアメリカン・フレーバー満点の
  • ドーナツ・ショップだったが、その後
  • 「ミスド」という言葉の定着とともに
  • その個性を失い、日本的な風土(food)
  • に変身してしまいました。(笑)
  • 2002/08/07更新
  • 2002/08/07登録
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