Prunksaal (Österreichischen Nationalbibliothek)
外からはそれと分からない扉からエントランスを抜けて階段を上がると,そこには奥行き80m,天井高20mの広大な空間。左右の壁には10mは越えようかという2層になった本棚,中央にはこの建物の建築を命じた神聖ローマ皇帝カール6世の彫像,そしてその頭上の丸天井には彼をモチーフとしたフレスコ画。
ここはウィーン,ホーフブルク王宮内にある世界で最も美しいと言われる図書館。
ただ気圧されるがまま。装飾の美しさはもちろん,ここに世界の全てがあると言わんばかりの威風堂々とした空間の放つ何かに耐えるのが精一杯。また本棚は人が見上げるその高さに比例して知の重みを増すのだとも。手に取ることは出来ないし,また仮に出来たって理解できるとも思わないけれど,20万冊とも言われるその蔵書に見下ろされるだけでひれ伏してしまうと同時に,得も言われぬ恍惚感(変態)。
敢えてワガママを言わせてもらえれば,あまりにもスケールが大きいだけにその実体よりも精緻さに欠けて見えてしまうところが残念。個人的一押しのプラハはストラホフ修道院と比較してしまうとなぁ…(ほんと,勝手なもんだね)。とは言え,要は楽しみ方の違い。ストラホフは図書室内に入ることが出来ないので(入り口から眺める形式),入り口をフレームとした切り取られた絵画として鑑賞するもの。一方のこちら,プルンクザールは自由に歩くことが出来るので(螺旋階段を登った先にある二階はダメだけど),自らの存在も含めて空間として堪能するものかと。
時々,姿を現す司書の方々の動きにも注目。書棚の一部が開きその陰にバックヤードが垣間見られる瞬間は,この大きな世界に存在する小さいながらも大事な秘密を知ってしまったような不思議な昂揚感(やっぱり変態)。
http://www.onb.ac.at/prunksaal.htm
- 2008/08/10登録
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