フェルメールを探して
1990年3月18日深夜、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館からレンブラント、ドガ、マネをはじめとした絵画・彫刻など13点が盗まれた。被害総額3億ドル──史上最大の美術品盗難事件ともいわれる。
その中に、ヨハネス・フェルメールの『合奏』=写真=があった。
生涯に30数点しか作品を残さなかったフェルメールは、その希少性からしばしば盗難の対象となってきた。71年には、ブリュッセルの展覧会会場で『恋文』がキャンバスから切り取られて盗まれたこともあった。
いま(2008年8月)東京都美術館で、「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」が開催されている。ウィーン美術史美術館所蔵の『絵画芸術』が猛暑日のつづく日本の夏を避けて、来日中止となったのは残念だ。ちなみに、かわりに来ることになった(?)アイルランド・ナショナル・ギャラリー所蔵の『手紙を書く婦人と召使』も過去に2度、盗難の被害に遭っている。
2005年には、レベッカ・ドレイファス監督により『合奏』盗難事件を題材にしたドキュメンタリー映画「消えたフェルメールを探して」が製作されている。隻眼の“絵画探偵”ハロルド・スミスは、果たして事件の真相に迫れるか・・・日本では今秋公開予定。
映画のネタバレになりそうだが、ガードナー美術館が500万ドルの懸賞金をかけたにもかかわらず、いまだ1点も発見されていない。『合奏』のかかっていた壁には、イザベラ・スチュワ-ド・ガ-ドナ-の「展示されている作品を移動させてはならない」との遺言に従い、額のみが展示されている。
#VERMEER MUSEUM フェルメール美術館
- 2008/08/13登録
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