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オートの入門万年筆とパイロットの簡易万年筆 (Fountaine Pen for 1000 yen: OHTO F-Spirit and PILOT)

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■万年筆は、文房具の中で一番敷居が高い。優に1万円を越えるので、気を遣う点では文具というより貴重品に近い。その上、気分屋で手間がかかる。インク漏れで指先はもちろん、机、服、カバンを汚した苦い経験は、誰にでもある。字もこすって汚しやすいし、ダマになったり滲むこともある。そこで書類を大量処理する実務屋は、安価で便利な水性ペンやゲルインクペンに逃げてしまいがちだ。しかし、千円台の万年筆でも、普段遣いにガンガン使える高品質の実用品はある。一押しはペリカンのペリカノ・ジュニアー(1,575円)だが、ここでは日本製を見てみよう。

■とくにオートは、見栄えするデザインの万年筆を千円台で作っている。エフ・スピリットF-Spirit(1,050円)とプラウドProud(1,575円)は、正統派のアルミ製太軸ボディと金メッキのペン先を持つ。「IRIDIUM POINT GERMANY」と丁寧な装飾刻印がされたステンレス製のペン先は、海外高級ブランド品も採用するシュミットSchmidt製で、日本製ペンならば極細FFと細字Fの中間くらいらしい。ボディは中空の薄手樹脂のため、価格なりの軽さがある。ペン先は滑らかでカリカリしない代わり、インクが多めのせいか、ハネが強く出く、筆先が流れる傾向にあるようだ。私のように筆圧が強く筆跡に癖があると、意図せずして崩し字になってしまう。また、たまに出頭でインクが出ず、線がかすれることもある。シックなデザインが良いので、もっと多用したいのだが、惜しい。タッシェTasche(1,050円)は、無印良品にもOEM提供していると言われる。FCR-6カートリッジ(6本@210円)の安さも魅力だ。

デザインA、機能D、革新性D

■千円台以下の万年筆は、パイロットの独擅場だ。ヴォーテックスVotex(1,575円)は、透明キャップにラバーグリップがつき、6種類の軸色がある。ペン先は中字Fと太字Mであるのが、この価格帯では珍しい。卓上用で長いデスクペンは、高級・中級・廉価の3種類あるが、廉価版(735円)のペン先は細字EFのみだ。ペン習字ペン(525円)は、正統派の黒色軸と並び、透明なスケルトンモデルが美しい。ペチットワンPetit 1(315円)は、14色を揃えるミニ万年筆で、カートリッジもある。

■210円の簡易万年筆も、カツカツと紙を引っかく感じはあるが、ゆっくり丁寧に清書する分にはそれほど悪くない。良い万年筆は、むしろ崩し字を無造作に殴り書きするときに、違いが出るような気がする。元祖のパイロット・Vペン(210円)は、細字で6色、中字で3色のバリエーションがある。カートリッジがないので使い捨てだが、この価格帯で中字があるのはVペンだけだ。追随するプラチナ・プレッピーPreppy(210円)は、インクやペン軸のみならず、ペン先までも6色に揃えている。カートリッジ交換も可能で、ブルーの代わりにブルーブラックを用意する。2007年12月、ここにセーラー万年筆も参入した。セーラー・インクバーInk-bar(189円)は、10色を揃えたいま最新の簡易万年筆だ。使い捨てだが最安値を実現した。番外に万年筆「的」な書き味としては、「プラスチック万年筆」を意味する(拙KWぺんてる・プラマンもある。

オートの入門万年筆とパイロットの簡易万年筆

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テリー
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