ホシノセンイチ
星野仙一
基本的に「闘将」タイプが大嫌い。なので、そういう熱い思いが空回りして星野ジャパンが負けること自体は、私には喜ばしいのです(ついでに野球も五輪から消えるのに賛成です)。
ただ、予選リーグで韓国に負けたまんまというのもイヤなので(この隣国のこともどうも好きになれません)、今夜の米国戦には敗れて、まずは決勝リーグ初戦(準決勝)で予選1位の韓国と当たる4位の「好位置」を確保し、そうして同じくらい熱い同国民が歯ぎしりするだろうリベンジだけは果たしたうえで、決勝は再びダルビッシュがキューバに返り討ちにあって銀メダル――というのが、現時点での私のベスト・シナリオです。
いえ、銀こそを善しとする屈折はさておき、順位にこだわるならばこの時点ではけっこう現実的な、ゆえに米国サイドも考えているにちがいない凡庸すぎるほどのシナリオなのですが、主力選手の数人に高校球児まがいの髪型への変更をうながすスタイルは、タレントキャスターの情緒的なコメントで放送の盛り上げを計るテレビ的感性ともども、そのようなリアリズムは許さないことでしょう。
結果はどうあれ、まるでアテナイでの預言にとり憑かれたかのようであった、この国の若者たちの北京での戦いぶりをクールに分析する、反物語的なスポーツ・ジャーナリズムの台頭を期待したいところです。
- 2008/08/20登録
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