ジャクソン・ブラウン/レイト・フォー・ザ・スカイ
冒頭の一節、その歌いだしだけで、まだ語られなかった、そして語られなければならなかったものがたりを想起させるだけの詩情があふれる。ウェスト・コーストのシンガーソングライターを代表する彼の、代表的な一枚ですが、なぜだか、いまではあまり語られることのなくなってしまったアルバム。
そもそも西海岸と言ったって、ぼくらには想像するしかない空気であって、そこにどんな青春があり、どんな夢がやぶれ、どんなその後の人生があるのかも、それがぼくらの青春や夢や人生とどれだけ距離があるのかも、わかりようはないのだけれど、たしかに、こんな希望や痛みを持ったことがあった。そんな感傷が胸を打ちます。現在形で語られるものだけがロックであるならば、いままた、その痛みを引き受けてみたい。1974年作品。
- 2008/08/20登録
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