アキヤサイセイプロジェクト
空家再生プロジェクト
尾道旧市街地(いわゆる尾道と呼ばれているあたり)は海沿いすぐに山があり、平地はあまり広くない。
そういった立地だから山の斜面地に人の営みがある、というかあった。
その斜面地は、所によっては車の入れない細い道であったりとか、
階段が続く過酷な場所であったりとか、
繁華街からすぐの場であるのに、ちと不便を感じる所も多いのである。
類に漏れずここ尾道も高齢化が進み、その斜面地から高齢者が多く立ち退いている。
その結果、斜面地には空家が増えていった。
人の住まない家っていうのは無惨なもので、どんどん傷んでゆく。
でも、それを取り壊してしまったら、現行の消防法では新しい家を建てるのが困難な状況にある。
「不便」と書いたが、斜面地の主な部分は南を向いており、その多くは海を望めることなどからそのロケーションはすばらしく、
住んでみると、こんな素敵な場所はそうはないと思えるそうだ。
若い世代がそこに住み始めている。
傷んだ家を自分たちで修繕して素敵に暮らしたり、店を営んだり、アートワークの拠点としたりしている。
そんな人たちが「空家再生プロジェクト」なるものを立ち上げ、今年の春にNPO法人化された。
尾道らしい家をひとつでも残したいというコンセプトで実際にいくつかの空き家を再生しているのだ。
尾道ならではの暮らしを楽しむ人や、空き家を上手に再生させて店などを営んでいる人を紹介したり、
長く住み続けるための手伝いをおこなったり、
また、尾道に住みたいという人の定住促進にも力を入れている。
「空き家再生プロジェクト」は、コミュニティ・環境・建築・観光・アートの5つの柱を軸に活動を展開していて、
参加人数も増加している活気のある団体なのだ。
かくいう僕もこのプロジェクトに参加していて、
ゆくゆくは斜面地に居を構えたいという望みを持っている。
ここ尾道は知名度の高い場であるのだが、これといったランドマークはない。
いわゆるその暮らし向きや雰囲気がすばらしい街なのである。
そこに現れた「空き家再生プロジェクト」はそういった部分でこの街を象徴しており、
今後の活動は新しいランドマークをも作り出すことだろう。
追記:
「空き家再生プロジェクト」が再生している象徴的な建物がある。
称して「ガウディー・ハウス」、でも日本家屋。
過去、持ち主であった大工の主人が増築を繰り返した結果、
その造りは複雑になりすぎて、構造の解明すら困難な家。
だが、その複雑さが逆に面白い味となって、それはもうアートと呼ぶしかない。
今年に入って新たに2号物件が完成した。
お洒落な外観・内観は、空家再生プロジェクトのスタッフ・尾道に住むアーティストや学生達によって作られており、なかなかにお洒落なつくりとなっている。
ここは近隣のお母さん達の集会所「ママサロン」兼「空き家再生プロジェクト」の事務所として機能している。
- 団体名: NPO法人空家再生プロジェクト
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住所:
広島県尾道市三軒家町9-17
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- 2009/05/20更新
- 2008/08/26登録
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