ひそやかな村 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
1992年の初版本、ハードカバーのほうが
装幀がすばらしい。
東北の田舎町でひとり暮しを始めたばかり
の頃、なじめなかった田舎風のあけすけさ
や親切さや無教養に少々疲れていたし、
苛々した。
毎週金曜日の夜、逃げるように都市に逆戻
りしていた。その頃に読んだ。
ダグラス・ダンの描くスコットランドの
静かな空気感やそこに暮す人々の生真面目
だけど風変わりなこと。
小さい宝石箱のようにすばらしい短編集。
洗練されて生きるとは果たしてなんだろう。
そんなことよりも、身勝手で実直でごまかし
屋でおく手でアル中で高慢で威張っていて
悲しくて滑稽で可笑しくて意地っ張りで
優しくて。
なにかが大きく救われたり感動するわけじゃ
ない。けれども、なにかとても爽やかな大事
なことに出会うような。
もう十数年も、この小説はしまわれること
なく部屋の隅にいつもあって。
ページを開くたびに、静かな空気が流れる。
Amazon詳細情報 毎日更新
- 商品名: ひそやかな村 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
- 価格: ¥999
- 著者: ダグラス ダン
- 出版社: 白水社
- 発売日: 1996-08
-
詳細をみる
- 2008/08/22更新
- 2008/08/22登録
- 180クリック
「ひそやかな村 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)」を検索
- メイン
- コメント(0)
- つながり(0)
- トラックバック(0)
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (0)
まだキーワードがつながっていません。



ぼくは農家のファーブ...
Vingtaine
セーラーとペッカ、町...



