「バリー・リンドン」スタンリー・キューブリック @知られざる傑作
スタンリー・キューブリックって「2001年宇宙の旅」の監督だと思っていたけれど、こんな文学ロマンも撮っていたんだ。
『バリー・リンドン』(Barry Lyndon, 1975年、アメリカ)は、スタンリー・キューブリック監督が、18世紀のヨーロッパを舞台に撮り上げた映画である。時代考証はもちろんだが、ライティング、美術、衣装に至るまで、完璧主義者であるキューブリックは見事に18世紀を再現してみせている。また、この時代のムードを忠実に再現するため、ロウソクの光だけで撮影するため、NASAのために開発されたレンズを探し出しこの映画のために使用したのは有名な話である。原作はウィリアム・メイクピース・サッカレーの小説。アカデミー賞の撮影賞、歌曲賞、美術賞、衣裳デザイン賞を受賞した。
アイルランドの農家育ちの青年が紆余曲折の後に貴族女性と結婚して成り上がるが先夫の息子との決闘で片足を失い落魄してその最期を誰も知らないという物語だ。主人公をライアン・オニール(「ある愛の詩」)が演じ、イギリスの田園風景、貴族の城など美しい風景が満載、そして、民謡とオリジナル音楽以外の音楽は、ほとんどがこの作品の設定と同時代である18世紀に作曲されたバロック音楽、古典派音楽という目と耳で楽しめる作品である。
ナレーションが多用されているのでうるさく感じることもあるが、「富める者も貧しい者も美しい者も醜い者も今はもういない」という無常観でエンディングとなる。人生に答えはないんだよと語りかけている映画だと受けとめた。主人公と貴族女性との関係(6時間で彼女を恋に堕とした彼の腕前)をシューベルト:ピアノ三重奏曲第2番ホ長調D.929,Op.100が象徴しているのが切ない。3時間を超える大作である。
- 商品名: バリーリンドン
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参考価格:
¥1,500 - Amazon 最安価格: ¥1,150
- 監督: スタンリー・キューブリック
- 出演: ライアン・オニール, マリサ・ベレンソン, パトリック・マギー,
- 販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ
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- 2008/08/25更新
- 2008/08/25登録
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