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北野武監督

アキレスと亀

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“世界の北野”最新作「アキレスと亀」が宮崎駿監督「崖の上のポニョ」、押井守監督「スカイ・クロラ」のアニメ2作品とともに、昨日開幕したヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品されている。

第14作となる今作は、不器用で誰からも評価されない画家の半生と、彼の最大にして唯一の理解者である妻の物語。カンヌのレッド・カーペットにちょんまげ姿で登場した前作「監督・ばんざい!」とは一転、脚本家・北野武は「TAKESHIS'」からつづく自伝的3部作の完結編に日本人にも受け入れやすい、同じ夢を追い求める夫婦の絆を描いてみせた。

主人公の倉持真知寿(まちす)の少年時代を演じるのは、多数の応募者の中からオーディションで選ばれ、本作がデビューとなる吉岡澪皇。生涯の伴侶と出会う青年時代を、本作から改名した柳憂怜が、そして現在をビートたけしが演じている。妻役は麻生久美子と樋口可南子。

タイトルは、ゼノンのパラドックスからだろう。作品中の絵画70点あまりは、監督自身が描いたもの。音楽を担当した梶浦由記のピアノの旋律も心に沁みる。審査委員長のヴィム・ヴェンダースをはじめヴェネツィアがどう評価するか、注目される。

さらに嬉しいことに、「アキレスと亀」の日本公開(9月20日〜)に合わせて作品中でも使われていた「ぺんてるくれよん」の昭和30年代バージョン(25色/1,890円)が、限定10,000セット発売される。25色・・・あのころ描き残したピースのいくつかを、足りなかった色を加えてもう一度描いてみようか。=文中敬称略=

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