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奥村土牛・小倉遊亀・片岡球子

百寿を超えて

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「百寿を超えて」というタイトルの展覧会を山種美術館に見た。ともに百寿を超えた、土牛、遊亀・球子の3人の作品展示と思って出かけた。3人の作品が出展されているのは間違いない。また土牛のファンにとっては、十分に満足な展観であったろう。だが、遊亀や球子を見たがって出かけた観客には、ちょっと残念だった、ということだ。それは、それぞれの美術館の個性を十分に知って見に行くべきものなのだろうが……。

土牛については、これまで、そんなに多くを見ていなかったが、納得ができる展示作であった。ポスターになっている「醍醐」の桜の品の良さも、「鳴門」の渦の形・色・向こうに見えている陸の形……。軍鶏などの絵では、以前に同じテーマで描かれたものがあるようだが、主題の細部には拘りながら、不要な外観を次第にコソゲ落としていく。百寿になんなんとする画家にして達しうる境地なのかもしれない。日本画の簡素な中に凛とした線、故郷の空気の色を忘れぬ背景色。そんなことを思う。

遊亀さんの、とらわれない線と面。京都のお茶屋の女将のドッシリとした構えの中にハンナリとした美しさを醸す絵に纏めるなどは、やはりこの人の亀の功でもあろう。球子さんの絵の方が具体的、アグレッシブな印象を受ける。「面構」を描くのは、写真家とも通じ、細部に拘る神経が震える。細かな皺の一つひとつ、忽せにできない重みがあるのだ。

3人合わせて300歳を超える画家たちの「霊力」を「敬老の日」に貰った。

百寿を超えて

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chagale画像 投稿者:
chagale

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