トウリツスルトウノサツジン
倒立する塔の殺人
皆川博子著
皆川氏は1930年生まれ。
でも年齢を超越していて
その頭の中には、いったい何がつまっているの?
と、ドキドキわくわくしながら、いつもページをめくります。
残酷さは、甘美さと紙一重で・・・
皆川作品の、この、とろりとした蜜の甘さを知ってしまっては
そんじょそこらの甘美では
満足できない体になってしまいました。
さて。
「倒立する塔の殺人」
戦時中のミッションスクールを舞台に、
吉屋信子の「花物語」の世界のような少女たち。
彼女らの間で小説の回し書きをすることが
流行っていた。
現実と、少女たちの書いた小説とが
モザイク模様のようにからみあって
すこしづつ、起こったことの全貌が見えてくる・・・
話もすごいけれど、もうどのページを開いていても
ああ・・甘美・・・と、うっとりしてしまって
読んでいる間中、ちょっぴりうしろめたいしあわせに
浸りました。
装丁も、中のイラストも、耽美で素敵
- 2008/09/22登録
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