高畑・宮崎アニメの秘密がわかる。
スタジオジブリ・レイアウト展
東京都現代美術館MO+で、28日まで開かれた。
それほどの関心をもって行ったわけではなかったが、「当日予約」ができる(ジブリの展覧会は日時指定の予約制でローソンで売っている、と言う商法)、と聞いて、突然見てみる気になった。「レイアウト」とは、よく分からないが、活動写真のコンテとよばれるものに似ているのだと思う。実写でなく、アニメであることから、1枚の紙に、どのようなキャラクターを、どのような背景、その位置関係といったことを動きの指示、カットで表現されるすべてを描いた設計図、といったところらしい。
1974年の「アルプスの少女ハイジ」から、スタジオジブリが手がけてきた、「風の谷のナウシカ」から今夏公開「崖の上のポニョ」まで、宮崎監督直筆のレイアウトを中心に、両監督がジブリ以前に手掛けた作品のものも含め、約1000点が初公開されたという。
夕方の5時過ぎから(同美術館は午後6時まで)見るには、ツーマッチの点数だったが、観客の年齢的には20代までの若者が9割8分。ほとんどは熱烈なジブリのファン達だから、それぞれの映画を何度も見てきている若者たち。その制作の過程が目の前で繰り広げられるのであるから、それは楽しみであるのだろう。
私自身も、これは見る価値があるものだった、と思った。全体で60分、80分などの長さというのは、アニメを動かしていくことを考えていくと気が遠くなってします。それを1枚ずつ全部をセルに起こしていくという作業には限界がある。それをある意味では、必要に迫られて作り出していったシステムなのだと思うが、その1枚1枚のレイアウト用紙に描かれている絵のそれぞれが、実によく描かれている。細密であり、動きを計算しつくしたものであり、それを「面」としての作品群として見ても、十分な価値があるものだと思えた。
心に残った宮崎監督の言葉。「絵を描くのにアニメーター製作者は、背景だといっても写真を見て描く。それは一眼レフで見たような世界だ。しかし、人間の眼で見たように描かなければならないわけで、人の目は、興味のあるものは見えるが、興味のないものは見ていない」。そうなのだと思う。そのほかにもあるが、なかなか面白かった。そう書く以上は、早く見て、会期のあるうちに紹介すべきだったのだろうな。先行してお2人がKWにしていた。
- 2008/09/28登録
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