光の天才画家とデルフトの巨匠たち
フェルメール展
残された作品の数が30数点、というのは矢張り少ないのだろう。人気の高さほどに関心はなかったのだが、実際に見てみると、やはり素晴らしいものだ。フェルメールの作品は、今回、日本初公開の5点を含む過去最多の7点ということだった。フェルメールの作品に至るまでのデルフトの作家たちの作品群にも、《楽器商のいるデルフトの眺望》をはじめ遠近法への工夫や「光」に対する関心の持ち方、技法への執念のようなものも伝わってきて、これが一堂に見られる幸せを感じた。
私がフェルメールの中で一番良いなと思ったのは、「ワイングラスを持つ娘」。画集などではわかりにくいのだが、画面の中央からこちらを見つめている娘の、うっすらと上気したような、救いを求めるような表情が愛おしく魅惑的だ。娘がグラスを持つ手を大袈裟なほどの好意を示しながら支える貴族風の男、部屋の奥には無表情・無関心の体の男。その傍の美しい窓の家紋は、手綱を持つ女性で伝統的に「節制」を表す暗喩とか。つまり室内で展開される色恋沙汰への戒めとして描かれたのではないか、といわれているのだそうだが……。また「ヴァージナルの前に座る若い女」の真珠の首飾りの表現や、「小路」の洗濯女や道路で遊ぶ子ども達などは、実物を見てみないと、なかなかわからないものだ。
- 2008/10/04登録
- 2554クリック
このキーワードを共有する
-
つながり(23)
つながりキーワード (23)
「フェルメール展」限定スイーツBOX
- (四月の旅人)
「フェルメール展」開催に合わせて企画されたスイーツBOX。「ジョエル・ロブション」のパウンドケーキやコンフィチュールから、“美食の王様” 来栖けいが “光の天才画家” ...
ヴィルヘルム・ハンマースホイ展
- (chagale)
何とも不思議な絵だ。謎かもしれない。限りなき静謐といえば、静かさが特色ともいえよう。だが、分からないことが多すぎ、展覧会場を出て後に尚、あれは何だったのだ、という思いが残...
ヴィルヘルム・ハンマースホイ
- (dj)
12/7まで上野の国立西洋美術館でやっている展覧会です。 こんなに深く引き込まれた絵画は久しぶりでした。 もう日本にこんなにまとまってくることはないかもしれません。 北欧...
VERMEER
- (チェレベル*)
デルフトの眺望 1660-1661年頃、 油彩 カンヴァス、96、5×115、7・ マウリッツハウス美術館 デン・ハーグ フェルメールの作品の中でも最も質の良いもの...
フェルメール <牛乳を注ぐ女>とオランダ風俗画展
- (ネージュ)
今年は世界的な名画が続々来日しますね! フェルメールの「牛乳を注ぐ女」がやってきます。 2007年9月26日~12月17日 国立新美術館 生涯35点の作品しか残って...
真珠の耳飾りの少女 /ヨハネス・フェルメール
- (代々木ノブ)
私。 こんな女性に見つめられたら。 大変です。 お題は「少女」ですけど。 25、6ですといってもおかしくないですよね。 メレンゲの曲じゃないですけど、...
「フェルメール展」
- (ネージュ)
2008年8月2日(土)~12月14日(日) 東京都美術館 Vermeer and the Delft style フェルメールの作品とオランダの小都市デフルトで活躍し...
真珠の耳飾りの少女
- (とんとこ)
優れた絵画感覚を持つ17歳の使用人と惹かれあう画家の関係を描いた、話題の映画の原作本。 確かにスカーレット・ヨハンソンの扮装はすごい。でもデルフトのフェルメールが英語を話...
フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
- (gaya)
もう始まっていますが 便利なKW案内に なりますようにとアップ。 ★ヨハネス・フェルメール(1632~1675) 17世紀オランダの画家です デルフトという街が故郷です ...
窓辺で手紙を読む若い女
- (leporello)
この春、兵庫県立美術館で開かれていたドレスデン美術館展が上野・国立西洋美術館にやって来た。 見たかったのは「フェルメール」。 美術書では圧倒的人気の画家だが、寡作ゆえ、そ...
真珠の耳飾の少女
- (genius)
この絵をはじめて目にした時の衝撃は、忘れられない。 関心ではなく、惚れている。 これも、フェルメールの筆の魔力の仕業か?
フェルメール
- (なかしぃ)
17世紀のオランダを代表する画家。 彼の画は緻密さと光と影、その構図などにより、見たものにやさしさと強い印象を与える。 また、寓話性が含まれているとされる。 代表的な作...
フェルメール落札
- (Tak)
7月7日ロンドンのサザビーズで フェルメール作とされる作品が 落札にかけられました。 当初の予想を遥かに上回る金額で落札。 その額なんと36億円!! これが本物だった...
ヨハネス・フェルメール
- (rea)
17世紀オランダの画家。 その生涯は謎に包まれている。 世界に35点前後しか作品がない。 写真は彼の代表作「青いターバンの少女」、 「真珠の耳飾の少女」ともいいます。 ...
真珠の耳飾りの少女
- (すーじー)
オランダの画家フェルメールの「青いターバンの少女」を元に生まれた小説を映画化。 存在感ある天才画家ぶりを発揮したコリン・ファース、まるで絵の中から飛び出してきたかのうよ...
真珠の耳飾りの少女
- (椿子)
出演:スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、その他 監督:ピーター・ウェーバー +1665年、オランダのデルフト。画家フェルメールの家の使用人グリートは、フェルメ...
ヨハネス・フェルメール
- (めるもちゃん)
一昨年だったか、「画家のアトリエ」を観た 開館してすぐ入場して人があふれる前に堪能できた 全作品をこの目で観るのが夢 なぜ惹かれるのか?とちょっと思うに「ラピスラズ...
35枚のフェルメール
- (Tak)
寡作と言われているオランダの画家フェルメール。 現在確認できるのはたったの35枚! (アヤシイ作品もありますが・・・) 最近サザビーズのオークションで 新たにフェルメー...
真珠の耳飾りの少女
- (らむ)
フェルメールの代表的な絵画にまつわる同名の原作を映画化したものです。 少し開いた艶やかな口、輝く瞳、ターバンの青・・・とても魅惑的な絵で、私は「モナ・リザ」ぐらい惹きつけ...
真珠の耳飾りの少女
- (四月の旅人)
それがそこにあることを私は知っている。3階から観始めたマウリッツハイスのコレクションも、あと展示室ひとつを残すのみ。オランダ絵画を代表する巨人“レンブラントの部屋”を過...
デルフト
- (四月の旅人)
デルフトはヨハネス・フェルメール生誕の地として知られる。1660~61年に描かれた『デルフトの眺望』はプルーストが“この世で最も美しい絵画”と評したという作品だが、30...
国立博物館アムステルダム
- (四月の旅人)
「国立博物館アムステルダム」は、オランダ最大のミュージアムである。現在開館中のフィリップス棟の入口は、「ゴッホ美術館」から向かって左手奥にある。 セキュリティチェック...
フェルメールを探して
- (四月の旅人)
1990年3月18日深夜、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館からレンブラント、ドガ、マネをはじめとした絵画・彫刻など13点が盗まれた。被害総額3億ドル─...










