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光の天才画家とデルフトの巨匠たち

フェルメール展

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残された作品の数が30数点、というのは矢張り少ないのだろう。人気の高さほどに関心はなかったのだが、実際に見てみると、やはり素晴らしいものだ。フェルメールの作品は、今回、日本初公開の5点を含む過去最多の7点ということだった。フェルメールの作品に至るまでのデルフトの作家たちの作品群にも、《楽器商のいるデルフトの眺望》をはじめ遠近法への工夫や「光」に対する関心の持ち方、技法への執念のようなものも伝わってきて、これが一堂に見られる幸せを感じた。
私がフェルメールの中で一番良いなと思ったのは、「ワイングラスを持つ娘」。画集などではわかりにくいのだが、画面の中央からこちらを見つめている娘の、うっすらと上気したような、救いを求めるような表情が愛おしく魅惑的だ。娘がグラスを持つ手を大袈裟なほどの好意を示しながら支える貴族風の男、部屋の奥には無表情・無関心の体の男。その傍の美しい窓の家紋は、手綱を持つ女性で伝統的に「節制」を表す暗喩とか。つまり室内で展開される色恋沙汰への戒めとして描かれたのではないか、といわれているのだそうだが……。また「ヴァージナルの前に座る若い女」の真珠の首飾りの表現や、「小路」の洗濯女や道路で遊ぶ子ども達などは、実物を見てみないと、なかなかわからないものだ。

フェルメール展

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chagale画像 投稿者:
chagale

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