原氏とKENZOの出遭いは幻のお酒
「白金」と「KENZO POWER」 のボトルデザイン
純米酒山廃桶仕込み「白金」。
昔ながらの、時間と手間を惜しまずかける酒造りの手法、桶仕込みを、あえて行い、桝一市村酒造として往年の代表酒、白金を50年ぶりに復活させたそうです。
信州では幻の酒造好適米といわれる「金紋錦」が使われています。
一般の小売では手に入らない、信州小布施のお酒です。
このお酒のボトルデザインは、原研哉氏によって手がけられました。
そして、実は、KENZOのクリエイティブ・ディレクターパトリック・グエージが、このボトルデザインを見つけたときに、まさに自分が思い描く「KENZO POWER」の世界観そのものだった、と感じたと言います。それが、原氏とKENZOの出逢いのきっかけです。
原氏の中では、それは、厳然として720mlの日本酒のボトルであり、それがフレグランスのボトルになる、ということに、最初は違和感があったと言います。
そして、また、彼は、その日本酒のボトルのフォルムを、少しは変えた方が良いだろうと思い、様々な提案をしました。
しかし、パトリックが、その「白金」のボトルを小さなサイズにしたモックアップをつくって原氏に見せたとき、それがフレグランスのボトルになりえること、そして、そのフォルムこそが、このフレグランスのコンセプトを表現することが腑に落ちたと言います。
蔵元である、桝一市村酒造さんも、日本酒のボトルデザインが、フランスの香水のために使われるということを、快く承諾してくれたそうです。
そして、その表面に名が描かれ、香りが入ることで、それは、確かに、新たなフレグランスの器となったのです。
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