しんかんせんをつくったおとこ
新幹線をつくった男 島秀雄物語
「夢の超特急」といわれた東海道新幹線の建設を指揮した不世出の天才技術者の伝記。エンジニアの端くれなら読んでおいた方がいい本。
読むとわかるが,島秀雄という人は単に新幹線を作ったというだけのひとじゃない。日本中で愛された名機関車デゴイチの設計者と新幹線の責任者が同じだというのはオレにとって驚がくの事実だったです。
戦前は蒸気機関車の設計に関わり,C11やC57,D51といった傑作のほとんどを手がけている。今も大井川鉄道などで走っているC11を設計主任として担当したのは弱冠30歳のとき。以降,国鉄技術部の王道を歩き続ける。戦後,一時リタイアしたこともあったが,請われて国鉄に復帰,東海道本線の全線電化や高速特急「こだま」の開発などを指揮し,キャリアの最後に満を持して新幹線に取りかかる。
本の中に「新幹線は事故を起こしません。そのように作りましたから」という言葉が出てくるんだけど,その言葉どおり,新幹線は今に至るまで一度も事故を起こしていない。技術者とはかくあるべし,と思う。震えがきます。マジで。
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