「走らんか!」
NHK連続テレビ小説の中で「オードリー」と共に視聴率(*1)が最も低いこの作品。筆者自身も途中からあまり見なくなってしまったのでどういう結末を迎えたのか記憶が定かでない。
この作品がそれでもなお筆者の印象に残っている理由は2つある。
第1に「NHK INFORMATION「連続テレビ小説一覧」(http://www.nhk.or.jp/pr/marukaji/...)から見て取れるように、本作は同シリーズ史上において男性が主人公を務めた数少ない作品の一つであることだ(*2)。第10作の「虹」の主人公の仲谷昇まで主人公の男女比は等しいが、それ以後男性が主人公と思われる作品が登場するのは14年後に榎木孝明「ロマンス」であり、またその後男性が主人公と思われる作品としては新藤栄作「心はいつもラムネ色」、岡野進一郎「いちばん太鼓」、田中実「凛凛と」、そして本作があるのみだ。そして本作以後男性が主人公となった作品はない。
第2にはその配役である。物語の結末をおぼえていないのにも関わらずなぜか配役だけは記憶に残っている。主人公役には三国一夫、主人公の父親役(人形師)で丹波哲郎、母親役に木の実ナナ、長兄役(家を飛び出していた、主人公とは異母兄弟)草刈正雄とその妻役に確か室井滋、次兄役(サラリーマン)村田雄浩とその妻役磯野貴理子。主人公の友人役に加藤晴彦、その父親役(ラーメン店店主)に小松政夫がその母親役に中尾ミエ、主人公の同級生のヒロイン役をつとめたのが中江有里と菅野美穂。また役柄は覚えていないのだが田中好子も出演していた。
最後に個々の出演者についての雑感を記していく。まず、菅野美穂という女優を筆者がはじめて見たのが本作である。くりっとした双眸と豊かな表情が印象的だった。中江有里に関していえば「高校生を演ずるのは無理があるだろう」という感想を抱いたように記憶している。当初は主人公の「ミステリアスな同級生」という役どころとされていたはずなのだが、菅野美穂の影に隠れたという感が強かった。そして本作においてその存在感が圧倒的であったのは丹波哲郎である。老いからくる技量の衰え、なかなか解決されない長男との確執、主人公が自らのあとを継いでくれるかという悩み。将来について逡巡を重ねる主人公の姿よりも丹波が演ずる老人形師の姿の方が印象に残っている。最後に主人公役をつとめた三国一夫であるがその後噂をとんと聞かない。どうしているのだろうか?ちなみに近年において筆者が「走らんか!」の名前を見いだしたのは中江有里の結婚報道(http://www.mainichi.co.jp/...)であった。この報道を見て本作のことを思い出したのである。
(*1)ビデオリサーチ社調べの関東地区の平均視聴率である。
(*2)筆者が見たことのない作品に関しては「主な出演者」の最初に記名されている人物を主人公とした。
- 2002/08/23更新
- 2002/08/23登録
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最新コメント5件
2002/08/23
ござーる ご紹介URL見てきました。三国くん健在だったんですね(汗)
grover 田中好子は長兄の昔の恋人かなんかじゃったような。
2002/08/24
Gentoo (どうでもいいつっこみをしますが)「虹」は、実質は南野洋子が主人公でした。ラストシーンが印象的。
TakeO 田中好子の役どころ、そういえばそうでしたね。草刈正雄ですが、室井滋と劇中で夫婦だったようなのですが村田&磯野ペアの方が印象深いです。>grover様
TakeO このシリーズで見た記憶があるのは「おしん」以降(もっともいくつかの作品「京、ふたり」「おんなは度胸」「ええにょぼ」等については記憶がないのですが)のために、それ以前の作品についての知識がないので情報提供ありがとうございます。それにしても昔は1年間も放映していたのですねぇ。>Gentoo様
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