Vilhelm Hammershøi
ヴィルヘルム・ハンマースホイ
ヴィルヘルム・ハンマースホイの展覧会に行ってきました。
何かが、心に引っかかります。息を殺して、誰かが覗いているような、時間が止まっているような。
ミステリー、それともサスペンス?縦横にのびる日常を描いているのに、どうしたの、何があったんだろう、と考えてしまう。
グレーがかった白い壁に白い扉、黒いドレスのモデル。抑制の効いた、かたちになりやすい色。きちんとしているのに、不安定な感じがするのは、考えすぎなのでしょうか。それとも、気に入ったのかな・・・。
ハンマースホイは、19世紀末デンマークを代表する画家のひとり。風景、室内、人物などをモチーフに描いているのですが、その多くを、室内・・・しかも、絵のタイトルに度々でてくるように、ストランゲーゼ30番地の自宅のアパートの中で、繰り返し、描いています。
空気に舞う塵までが描かれている室内。後ろ姿の女性は、襟足ひんやり 。
床からはえているような、細くて硬い椅子の足。妙にピカピカに磨き上げられたテーブル。
カーテンのかかっていない開け放たれた窓や、半開きの扉など。
すべてが、意味ありげに見えてきて、何か裏があるのでは、と思ってしまいます。
実際、あるのです。意図的に、ピアノの足を省いたり、テーブルの足の影の向きをバラバラにしたり して、現実にはありえない空間をつくっているし。モデルのポーズは美しく、不自然です。
しかも、絵の中のハンマースホイの自宅は、あまり家具がなく、簡素で、半分空っぽの室内ですが、実際は割と裕福な生活を送っていたそう。アパート自体も豪華なものだったんですって。
うんうん。ふ~ん。って、妙になっとくしてしまいます。
◇ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情
国立西洋美術館
期間2008年9月30日(火)~12月7日(日)
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/...
http://www.shizukanaheya.com/
写真は、「ピアノを弾くイーダのいる室内」(1910年 国立西洋美術館)。
「これが、いい。」と思った、ひとつ。画集とかで見ると、まったく色が出ていなくて残念な感じなのですが。
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