さまざまな「日曜日」の情景を切り取った吉田修一の連作短編小説
日曜日たち
先週末、読む本がなかったんですよね。寒くて外に出たくないし・・・と思っていたら、家にこれがあったんです。吉田修一は『パークライフ』のいい印象があったので、さっそく読んでみました。
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ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。
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とても読みやすいです。「連作短編集」と名乗っているのは、それぞれの話が基本的に独立しているんだけど、5つすべてに共通して「不思議な小学生の兄弟」が登場し、それらの独立したストーリーを繋げています。人って、直接的にも、間接的にも持ちつ持たれつで生きているわけで、「世の中の人間関係ってこうだよなぁー・・・」と感じさせられます。そういう意味で、短編でありながら、読了後に1本筋の通った印象が浮かび上がります。
よく、サザエさんを観ると「日曜が終わる感じがして悲しい」という声を聞きますが、そういう意味で、この作品はいいですぞ。ラストの爽快感は理想的な日曜にうってつけ。
村上龍の『空港にて』に似ているし、レイモンド・カーヴァーの9の短篇とひとつの詩を原作としたロバート・アルトマンの『ショートカッツ』という映画にも相通じるものを感じるかな。
- 短編集
- 日曜日
- 商品名: 日曜日たち (講談社文庫)
- 価格: ¥470
- 著者: 吉田 修一
- 出版社: 講談社
- 発売日: 2006-03-15
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- 2008/11/11登録
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