テンランカイノエ
組曲「展覧会の絵」
ロシアの作曲家ムソルグスキー作曲のピアノ曲。彼の友人ハルトマンが死去し、その遺作展に展示された絵画に着想をえて製作された。絵画に相当する10曲の間を冒頭に示されるプロムナード主題がつないでいくという構成。ピアノという楽器の表現力を超えたこの曲の世界は多くの音楽家の興味をひき、オーケストラからロックバンドまで数多くの編曲が生まれている。
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私は最初ラヴェル編曲のオーケストラ曲からこの作品に親しみました。これは今でも大好きなのですが、ある時リヒテルのライブ録音のピアノ曲の演奏を聴いて、衝撃を受けました。なんだこれは! 全然違うじゃないか!!
早速ピアノ原曲とラヴェル編曲版の楽譜を買ってみて比べると、なるほど、ラヴェルの編曲はむちゃくちゃ上手いけど、原曲とはかなり違う曲になっていることを知りました。それ以来、ラヴェル以外の編曲も聴きたくなって探すことに。
あれから8年あまり。1個人でも時間をかければけっこう見つかるものです(順不同)。
【管弦楽に編曲した版】
●ラヴェル版(お気に入りはアバド/ロンドン響)
※ただし アバド/ロンドン響の演奏は「ラヴェル+アバド版」といった感じです
●ゴルチャコフ版(マズア/ロンドンフィル)
●フンテック版(ヤルヴィ/フィンランド放送響)
●ストコフスキー版(お気に入りはストコフスキー/BBC響)
●アシュケナージ版(アシュケナージ/フィルハーモニア管)
●サラステ版=ゴルチャコフ+フンテック(サラステ/トロント響)
●ナウモフ版=ピアノ協奏曲版(ブラチシコフ/ベルリン・ドイツ響)
●冨田勲版(手塚治虫のアニメ映画用=CDにはなっていない、と思っていたらどうやら違うようです)
【その他の編成版】
●吹奏楽版(たくさんありますが高橋徹のオリジナル編曲版が楽しい)
●シンセサイザー版(冨田勲編曲)
●パーカッションアンサンブル版(菅原淳編曲)
●ブラスアンサンブル版(お気に入りはPJBE版)
●トロンボーン版(リンドベルイ編曲)
●EL&P版(ようやく見つけました)
●ロシアの伝統民俗楽器オーケストラ版(ボヤショフ編曲)
…今手元にある分だけでもこれだけあるわけでして、さて、いったい世の中にはどれだけの編曲があるか、じっくり探してみたいと思っています。
それぞれの編曲を聴き比べると、共通のキーポイントとなる部分がいくつかあるようです。
●冒頭のプロムナード主題をどのパートが演奏するか
●「こびと」の繰り返し部分をどう処理するか
●「古い城」の旋律をどのパートが演奏するか
●「ビドロ(牛車)」の最初の音量をどうするか
●「サミュエル…」の後のプロムナードを演奏するかどうか
●「カタコンベ」の後のプロムナードの編曲
●「キエフの大門」の再現部のリズム処理をどうするか
といったあたりが、私にとっての聴き所です。
で、今のところ私のお気に入りはゴルチャコフ版と冨田勲のオーケストラ版でしょうか。でも、リヒテルの演奏、生で聴きたかったなぁ…。私はピアノは全然弾けないのですが、いつの日か吹奏楽用に編曲したいな、とほのかに夢見ていたりします。
(画像はPJBE版のCDジャケット)
- 2002/12/27更新
- 2002/08/25登録
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コメント (11)
最新コメント5件
2002/08/26
半蔀 EL&P盤ですか? 大きめのCDショップなら必ずあると思うんですが… 輸入CDでも、もちろん置いてあります。ウチの近所のレンタルCD屋にもありました(^O^)
442ne いったいどんなゲームだったのか、妙に気になります。それぞれの絵が異世界への扉になってるんでしょうか?? ◆それが私の周囲には意外とないんですよ=EL&P版。けっこう売れているのかな? と勝手に想像してるんですが…。ふだんロックを聴く機会が少ないので、捜し方が下手なのかもしれません。
祥 EL&P(こう書くべきですね、失礼)の『展覧会の絵』と言えば名盤で有名なので半蔀さんのおっしゃるようにちょっと探せばあると思います。私はかなり好きです...格好良い。ラヴェル版のアレンジなんですね~、へぇ~。しかし...実は最後のNutrockerくるみ割りが一番好きだったり...。
Gentoo ラヴェル版がもとになっていますが、そこからさらにいろいろいじっています(自分の曲をさし込んだり)よね。でも、キエフの大門の最後の歌詞がぴたっと決まるところはカッコイイ。 / ところで、ピアノ原曲版には、小川典子(pf)の「ムソルグスキー直筆譜による」というのもあります(BIS-CD-905)。
442ne EL&P版って確か、曲の順番がけっこう自由だったと思うんです。唐突にババヤーガが始まったりして驚いた記憶が。違うかな? ◆ピアノの譜面は出版元によって全部違うように思います。自筆譜をもとにした「原典版」にも確か2種類あったような…。一度自筆譜のファクシミリを見ましたが、ベートーベンよろしく譜面を書きなぐっておられたようで。研究のしがいがあるようです。
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