ツイラクイタイ
墜落遺体
1985年8月12日、群馬県・御巣鷹山に日航機123便が墜落。なんの覚悟も準備もできないまま、一瞬にして520人の生命が奪われた。本書は、当時、遺体の身元確認の責任者として、最前線で捜査にあたった著者が、全遺体の身元が確認されるまでの127日間を、渾身の力で書き尽くした、悲しみ、怒り、そして汗と涙にあふれた記録。生と死のはかり知れない重さが胸に迫る! -概説より
事件モノの本を読むようになって、手元に買って置いてあったが、序章を読んで止まっていた。
今のわたしに読める本は限られている。ノンフィクションものしかない。並行してよんでる本がいくつもあるが、この本を手に取った。
この事件に関わった1000人弱の捜査員、また多くの医師、歯科医師、看護師、看護学生、自衛隊員、消防、地域ボランティア。報道関係者、そして遺族の方を含めると、8000人近い人が、この事故に直接関わったのではないだろうか。そう考えると、事故の規模、凄絶な、途方もつかないような事態だったろうと想像しても、できるものではない。きっとこの事故に関わった人の多くが、人生観が変わったのではないかと思う。
捜査官、医師、看護師が涙し、絶望し、茫然自失しながら次々と運ばれてくる遺体の検屍をする。4日以上寝ずに検屍を行い、先を見据えた遺体検案書を作成する様子、検案の様子、会議の描写は、ゆらゆらと、陽炎のように頭の中に想像の世界を描く。
遺族に配慮し、「徹底的に我慢をする」、「我慢するのが仕事」と著者は綴っている。
警察と警察医師会、赤十字関係者、歯科医関係者らが結束し、迅速かつ丁寧かつ効率よく検案が行われ、遺族に遺体を引き渡せるよう、「誤認引き渡しの絶無を期す」という言葉が何度も出てくる。
この事故のボイスレコーダーを動画サイトで聴いたことがあるが、改めて、地図で事故機が辿った経路を見ると、驚く。滑空しながら機体をコントロールしようとする機長と副操縦士らの記録は息をのむものがあった。
本書にも書かれているが、飛行機の空路でない群馬の御巣鷹山の急斜面に機体は激突し、乗客は凄まじい力で命を引き裂かれたのだ。
3か月もの長期間に及ぶ遺体の身元確認にかかわる作業の凄絶さと警察の組織力の底力をこの本で見てとるこができる。
著者は必然として、この本を書き上げたのではないか、と感じた。
以前、初めてJALが遺族を講演会に呼んだ、というニュースを見た。
YouTube:http://jp.youtube.com/watch?...
- 商品名: 墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
- 価格: ¥714
- 著者: 飯塚 訓
- 出版社: 講談社
- 発売日: 2001-04
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- 2008/11/23更新
- 2008/11/19登録
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