白の闇
「ブラインドネス」という映画の原作です。もともと映画に興味を持っていたのですが、原作の存在を知り、映画を見る前に読んでみました。
ある日、車の中で信号待ちしていた人が、突然目が見えなくなったのを皮切りに、人々の目が見えなくなり、やがて社会が崩壊していくという物語です。
ゴールディングの「蠅の王」に通じるところがあり、なんらかの極限状態におかれた人々が、いかに人間性を失っていくかが、これでもかというくらい露骨に描かれていました。
物語に魅せられて、一気に読んでしまいましたが、ラストだけは納得できませんでした。作者は、「もし人々がとつぜん視力を失ったら」という前提を立てて、そこから起こりうることを理詰めにして物語を進めているのに、その理詰めから物語の結末を導き出すのではなく、とって付けたような結末を最後に理詰め抜きに持ってこられたような印象を受けたからです。
とは言っても、おもしろい小説であることに間違いは無し。読んで損はしません。
Amazon詳細情報 毎日更新
- 商品名: 白の闇 新装版
- 価格: ¥1,890
- 著者: ジョゼ・サラマーゴ
- 出版社: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008-05-30
-
詳細をみる
- 2008/11/22登録
- 750クリック
このキーワードはコレクションに選ばれています(1)
- メイン
- コメント(0)
- つながり(1)
- トラックバック(0)
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (1)
ジョゼ・サラマーゴ
- (やっき)
ポルトガルの国民的作家。1922年アジニャーガ生まれ。1998年ノーベル文学賞受賞。 邦訳は4冊出ている。きわめて寓話的な作風で、人間の生と死についてときにアイロニカルにときにセンチメンタ...






40歳問題
ベンジャミン・バトン...
少年メリケンサック
トワイライト ~初恋...




