ビニシウス、ベタニア、トキーニョ
Vinicius + Bethania + Toquinho
ブラジルの詩人・音楽家でボサノバの大御所、Vinicius de MoraesがMaria Bethania、Toquinhoとアルゼンチンで1971年に行ったライブ演奏のCD。アルゼンチンでは非常に有名な盤で、僕と同じか上の世代で音楽好きならほとんどの人が聴いてたりする。僕もこの国に来て教えられて初めて聴いてみたんだけど、確かにこれは名盤。
ボサノバというと日本では小野リサの先入観が強すぎて何だか爽やかでオシャレな音楽というイメージかもしれないけど、このCDのボサノバは少々ジャズっぽく、夜とお酒と男と女のイメージかな。
曲間に挟まれるポルトガル語訛のスペイン語MCがなかなかの味で、ライブの楽しい雰囲気が伝わってきます。特に最後の曲の、"O Dia Da Criação" では、最初から最後まで詩の朗読です。「今日は創造の日、つまり土曜日」「結婚式がある、なぜなら今日は土曜日だから」「離婚と暴力がある、なぜなら今日は土曜日だから」「裕福な男が殺人を犯す、なぜなら今日は土曜日だから」「変な緊張感がある、なぜなら今日は土曜日だから」「街に吸血鬼が出る、なぜなら今日は土曜日だから」「嫉妬に狂ったボーイフレンドがいる、なぜなら今日は土曜日だから」などなど、いろいろ変なことを言っているのだけれども、意味が分からなくてもその言葉のリズムだけで何だか今夜はちょっと不良になって酒でも飲みに行きたいような気分になるのが不思議。
Viniciusは随分前に亡くなっているけど、BethaniaとToquinhoはまだ健在で、ブエノスアイレスでもたまにライブをしています。先日もToquinhoが来たので喜んで出かけたところ、会場は満席、最後はスタンディングオベーションで、衰えぬ人気を見せつけていました。ライブそのものはアットホームなゆるい雰囲気で、「凄い演奏と歌唱力」というわけでもなかったけれど、このCDの録音についてのエピソードを交えながら、Viniciusのような洒落たMCで皆を笑わせていました。
Amazon.co.jp
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O Dia Da Criaçãoの歌詞(ポルトガル語)
http://letras.terra.com.br/...
Wikipedia: Vinicius de Moraes
- 2008/11/24登録
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