2025PROJECT
宮崎あおい──たりないピースを探して
「オバマ支持のセレブ・リスト」で、この国では「俳優やタレント、ミュージシャンたちが政治的立場を明確にすることはほとんどない」と書いた。だから、皆無ではない。そんな稀有な例をあげておこう。
それを知ったのは、「過去の『歴史教科書』発言を蒸し返された宮崎あおい」と題された、低俗な週刊誌のきわめて低俗な記事だった(2008年5月9日号)。当時15歳だったという彼女の“発言”とは、こんな内容だ。
「日本が過去に戦争でやった悪いことでも『ちょっと人を殺しちゃった』みたいにわざと小さく書いたり、載せなかったって言うのを見て『それはキチンと載せなきゃいけないのにな』って、思っていたんです。=中略=過去にした悪いことの説明が今教科書からなくなって、子供たちが知らないまま大人になったら、また同じ間違いをするかもしれないでしょ」
芸能雑誌のコラムに書いたものらしいが、10代半ばにして至極まっとうな意見だ。それに過去を“蒸し返した”のは、どうやら“新しい日本の歴史をつくる会(笑)”寄りらしい記者本人だし、前後して起こったネット上での騒動など紹介するのもはばかられる。
サブタイトルに添えた「2025PROJECT」とは、05年にスタートした未来を見すえたプロジェクト。20年後の2025年に地球がサスティナブルな状態になっているためには何が必要か、そのためにたりない “ピース(piece/peace)” を探していこうという取組みである。
そのプロジェクトの第1弾が「貧しさと教育、フェアトレード」を学ぶために、兄・将とともにインドのスラムを訪ねた『たりないピース』。宮崎兄妹に支払われる印税(1冊につき約70円)は、本人らの意思によりインドとバングラデシュのNGOに寄付される。すでに、デンマークに取材した第2弾(プロジェクト004)も刊行されている。
ほかに、阪神タイガース監督・岡田彰布が支援する「Tigers Save Tigers! 5000〜トラ保護基金〜」(プロジェクト002)なども進行中だ。
これまで「NANA」くらいでしか知らなかった。社会へのやさしいまなざしと、揺るぎない主張──今後、出演作ばかりでなく言動にも注目していきたい。(08年12月)8日の「ジョン・レノン スーパー・ライヴ」では、詩を朗読するという。(文中敬称略)
- 商品名: Love,Peace & Green たりないピース2 (たりないピース (2))
- 価格: ¥1,575
- 著者: 宮崎 あおい, 宮崎 将,
- 出版社: 小学館
- 発売日: 2007-11-16
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- 2008/12/06更新
- 2008/12/06登録
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