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―本物のように自由に動かせる昆虫や蛇―

自在置物

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先人たちの器用さには舌を巻く。龍、蛇、鳥、魚、海老、蟹、昆虫などを鉄や合金で写実的に作り上げ、なおかつその手足を動かすことができるような細工というものは、小さいながら色々な角度で眺めて居たくなる。

東京国立博物館本館14室で特集陳列されている「自在置物―本物のように自由に動かせる昆虫や蛇―」(2月1日まで)。「龍は胴をくねくねと動かすことができ、脚や爪も曲げたり、伸ばしたりすることが可能です。鳥は翼の開閉、頸をまわすことができます。また、昆虫はクワガタやトンボ、蝶など多くの種類がありますが、すべて本物と同じように動かすことが可能です」というと、何かの取扱説明書かと見紛うが、確かに見てみると実感できる。

展示作品は、合わせて31件。説明書には「自在置物で年号を記したものでは、正徳3年(1713)銘のある明珍宗察(みょうちんむねあき)の龍が最も古く、ほかに宝暦3年(1753)銘の明珍宗安(みょうちんむねやす)の蝶があり、こうした作品が江戸時代中期には製作されていたことが知られます。明珍は甲冑師で、とくに鉄の鍛錬と打出技術に長じており、江戸時代中期の平和な時代にこうした置物の製作を行ったと考えられます」とある。

展示品の説明に「明珍」の名を見つけて、我が家にもある「明珍」を思い出し、ほくそ笑んだ。我が家にあるのは、火箸を使った風鈴。兵庫県姫路に居を構え、52代目の宗理が生み出したのだという。姫路の名産に入っているらしいが、私はNHKの「美の壺」で見つけて友人の「卒業祝」に贈り、自身も購入したもので、なかなかよい音が出る。これも「明珍」の技術の別の流れというわけだ。

博物館では夏休みにも表慶館のワークショップで「動くおもちゃ 自在エビを作ってみよう」を企画し、館蔵品を中心に親と子のギャラリー「博物館のおもちゃ箱」に自在置物の展示をしていたが、今回は同館所蔵のものもあるが主体を館外から集めての展示だ。東京・三井文庫記念美術館蔵(昭和の高瀬好山作、12種昆虫)あり東京・大倉集古館蔵ありだが、京都・清水三年坂美術館蔵の作品の点数が多い。

連想ゲーム風にいえば、先日、三の丸尚蔵館で見た「帝室技芸員と1900年パリ万国博覧会」に出展されていた海野勝珉の彫金《太平楽置物》↓《蘭陵王置物》↓の緻密な細工を思った。自在には動かないかもしれないが、部品を全部はずして並べてみると、再現可能性のありそうな点で通底するものがありそうな……。

正月の何も無いときでも、結構楽しめそうだと思う。

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chagale

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尊敬するアメリカの俳人Jim caianが、 作品の掲載を承認してくれました。 日本語訳は私も参加させていただいている 熊本大学リチャード・ギルバート研究室 「今日(こんにち)の...

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